原因不明の不調の奥に、「お金のため」という働く理由が隠れていることがあります

私の住む町には、いま勢いのある企業があります。工場は次々と増設され、社員寮も気づけば新しく建っていく。のんびりした田舎道だったのに、朝夕は渋滞するようになりました。
先日、そんな地元で評判の会社に勤める30代の男性が、ホームページを見て来てくださいました。
朝は元気なのに、お昼に突然の動悸
ふだんは元気で、職場の環境もまあまあ、家庭も円満。それなのに、突然不安に襲われるのだそうです。
動悸がして、呼吸が荒くなる。朝は元気に出勤したのに、お昼ごろ急に症状が出て、早退したこともあるとのことでした。
病院で検査を受けても「特に異常はありません」。ホッとはするけれど、症状は続きます。「誤診じゃないのか…」と疑ってしまい、夜中にふと目が覚めては「大きな病気が隠れているんじゃないか」と不安になっていたそうです。
「プレッシャーはない」の奥にあったもの
「仕事のプレッシャーはないんです」
最初、彼はそう話していました。
でも、ゆっくりお話を聴いていくと、やっぱりありました。
中堅になり、リーダーを任されたばかり。人間関係がこじれているわけではありません。ただ、売上、人員、納期。この3つの管理が頭から離れない。家に帰っても離れない。最近は、家族に家のことを話しかけられるだけでイライラしてしまう、と。
彼は「たいしたことない」と自分に言い聞かせていました。周りがみんな平気な顔で働いているから、自分も平気なふりをしていたのです。
頭ではうまくやっているつもりでも、体は正直です。エンジンをかけっぱなしの車のように、ずっと緊張し続けていたんですね。
まずは体の「脱力」から
本当は、「思考」を見直すのがいちばんの近道です。でも、いきなり「考え方のクセがね」と言われてもピンときませんよね。「在り方」や「生きる目的」の話ならなおさらです。
だから、まずは体から。施術と、日常でできる「脱力」の練習をお伝えしました。
力を抜ける体になると、あちこちに出ていた不調が、スーッと少しずつ引いていきます。「あ、力を抜くとこんなに楽なんだ」と体で感じてもらうことが、最初の一歩になります。
「何のために会社へ行っていますか?」
体がゆるんできたところで、ひとつだけ尋ねてみました。
「何のために会社に行っていますか?」
答えは「お金のため」でした。
それが悪いわけではありません。お金で叶えたいことや、やってみたいことがあるなら、それは立派な原動力になります。
ただ、「今の生活を守るため」だけになっていると、心の奥にはいつも「失ったらどうしよう」があります。守りに入った心は、体にも身構えさせます。
これまで多くのお客様を見てきて、そういう方は役職が変わったり、職場の環境が少し変わったりしただけで、体がきゅっと固まりやすいと感じています。
気づくのは、本人のタイミングで
でも、これは本人が自分で気づいてこそ意味があること。人から言われて頭で納得しても、体は変わりにくいのです。
だから今回は、私の口からは言わずにおきました。体がゆるんだその先で、いつか自分の「働く理由」を見つめ直す日が来るかもしれません。
もし身近に「最近ちょっとイライラしているな」という人がいたら、その人の体も、言葉にできない緊張を抱えているのかもしれません。ご主人や息子さんの様子に、そっと目を向けてみてください。
検査は異常なしの不調で悩んでいる方へ
心整体いきいき堂では、体の緊張をゆるめる施術とあわせて、不調の奥にある思考のクセに気づくお手伝いをしています。
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