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【施術日記】起立性調節障害 中学生男子 途中経過

起立性調節障害と診断された中学生とのセッション日誌である。以前、施術日記にも掲載した男子だが、その後の経過である。

以前に書いた記事はこちら

彼が初めて来院した時の症状をおさらいする。症状が始まったのは今年の夏休みからだ。病院で検査をした。しかし、検査の結果、異常がない。なので起立性調節障害と診断された。治療としては血圧を上げる薬が処方されたが、親御さんの判断で服用せず、漢方内科で診察してもらい漢方薬を服用した。(現在は服用していない)

朝起きると頭痛やめまいがして動けなくなる。倦怠感があり、ときどき吐き気も催す。こちらには車で1時間30分かけて来られるが、車酔いもする。朝とても不調になるが、昼頃から回復し、夕方にはすっかり元気になる。

当院には1週間に1度来られ、約10回の施術セッションを終えている。当初、彼の身体に触れた時はとても硬いと感じた。全体が緊張していた。うつ伏せ寝をして手を頭部ひたいに充てるようにしてもらうと肩甲骨あたりがピラミッドのようにとんがって浮いてしまう。彼は力を入れていないと言う。それだけ硬くなっているということだ。

施術を受けて2〜3回目まで変化は無かったが、4回目くらいから頭痛が取れてきた。そして6回目あたりからは吐き気やめまいも無くなってきた。しかし、気持ち悪さや倦怠感が残っていた。本人は言い表せないほどの辛さがある。

一旦取れた頭痛だったが、8回目くらいにはまた再発してきた。この症状は一進一退を繰り返す。焦らないことが大切だ。焦ると身体はまた緊張する。うちで診た子たちは回数や期間に違いはあるが改善できているから、落ちついた気持ちでいてほしい。

起立性調節障害については発症しやすい人の特徴があるといわれている。(参照:一般社団法人 起立性調節障害改善協会

  • 遺伝的要素や体質
  • 水分・塩分摂取不足
  • 筋力低下
  • 精神的なストレス
  • 生活習慣の乱れ

突然今年の夏休みに症状が現れたが、上記のようなことが以前から積み重なっていたのだと考えられる。あと子供から大人に変わる思春期なので自律神経なども不安定な時期ではある。同じような生活スタイルでも症状の出る人と出ない人に分かれてしまう。症状が出ないからといって安心はできない。年齢を重ねてから症状に見舞われる場合があるので気をつけてほしい。

彼の話に戻すが、十数回の施術セッションを終えて、身体の緊張はだいぶ取れてきている。取れてきたタイミングをみて、呼吸のトレーニングをする。そして、スクワット体操や体幹トレーニングも行う。その他、自宅でやってもらうことを指導する。朝、ベランダに出て朝陽を浴びてもらう。そして遠くの景色を眺めるよう勧める。スマホは夕方までにして、夜はなるべく操作しないようにして、就寝時は遠くに離してもらう。

スマホから目を離して遠くの景色を眺めてみよう

昨日、彼とセッションしたが、彼から感じるオーラが違った。声の張りも高くなっていた。良い方向に少し動いた感じである。学校はこれまでも週に何度か登校したが、先週1回の登校は今までになく楽しく感じたそうだ。彼はとても素直で真面目な子だ。自宅でやってもらうことも素直に実践しているのだと思う。

まだ、週に数回頭痛と気持ちの悪さは残っているが、いずれ消えて、元気に学生生活ができるのではないかと思っている。ここで大事なのは本人の気持ちだ。「治してもらおう」と思っているうちはなかなか改善しない。「治そう!」と自分が想うことだ。何事であっても自分が能動的に想い、行動していくことが不調症状を改善させ、人生を楽しくできる。「依存」しないことである。

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