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【施術日記】自律神経不調 男性30代 セッション中断する

本日は30代男性会社員とのセッションについてお話しする。

昨年の秋から今年の6月にかけてメンタルクリニックに通院し、抗うつ薬を処方されていた。6月にはだんだんと調子が良くなっていた。しかし、7月くらいから後頭部がしめつけられるように重く、慢性的な症状となった。そこで9月中旬から私のところへ来られるようになり、今日を含め、4回のセッションを重ねた。

後頭部の違和感以外にも次のような症状があった。

  • 目が疲れる
  • 首がこる
  • 息苦しい
  • 下痢気味
  • 内臓の調子が悪い
  • 手足が冷える
  • 慢性疲労や倦怠感がある
  • 寝ても疲れが取れない
  • 姿勢の悪さが気になる

この中でも特にお腹の調子が悪いということだった。下痢気味が続く。消化器内科で過敏性腸症候群と診断、漢方薬が処方され、現時点でも朝夕服用している。

身体は硬かった。脊柱起立筋群を中心に棒状に硬くなっている。そして「力み」が入りやすいタイプの方であった。すなわち「脱力」ができないということである。このようなタイプの方は非常に時間がかかるといってよい。さらにスマホや仕事でのデスクワークが「力み」に拍車をかけるのでやっかいだ。

話が少し横道に逸れるが、スマホや仕事のパソコン操作の連続は筋肉の過緊張を生む。昨今の環境は普通にしていても緊張しやすくなる。照明、電子レンジ、Wi-Fiなど電波や電磁波に囲まれたの中で暮らしているからだ。さらにスマホやパソコン操作は視点が常に一定に保たれるため、目の毛様体の筋肉が緊張する。

人間は元々近いものを見ると緊張するようになっている。獣や虫などが近づいてきたら命を守ろうと緊張してしまうので、近い視点は緊張する。それを何時間もずっと見続けることになれば、目の筋肉が過緊張する。毎日続ければやがて全身の筋肉にも影響する。

そしてメンタル的に不安要素が加われば、緊張しっぱなしで不調症状が起きてくる。実際にご本人は仕事の不安も抱えていた。筋肉の過緊張が続くと筋肉をモニターしている自律神経が乱れ、交感神経優位が続く。そうなると寝付きも悪く、眠りも浅い。そして副交感神経で働く内臓も動きが鈍くなり、内臓不調も起きてくる。

3回のセッションでは、後頭部が重たい症状がなかなか消えていない。私としてはまだまだ時間がかかると思っているが、ご本人はもっと早い改善を望んでいるみたいだった。漢方を処方してくれている病院も替えて、セカンドオピニオンで違う病院を訪ねてみたいとの要望も聞いた。

それを聞いて、私の施術も一旦中断した方がよいことを伝えた。今回のケースはとても時間がかかると思っていたし、そのように伝えていた。しかしご本人が焦っている。そうなると心が不安定になり、施術効果は出にくくなる。それに加えて薬との併用は効果を拮抗させてしまう。実際、内臓不調に処方された漢方薬は当院に来られる前から服用されているが改善されていない。

なので、セカンドオピニオンで行かれる病院の治療に専念してもらうほうが良いと伝えた。でないと、費用も時間も無駄になってしまう。ご本人は了承され、次に行く病院での治療に専念されることを決断された。

当院には薬を服用しながら、施術を受けられる方もおられる。少し時間はかかるが改善している。ただし、ご本人が焦っていない場合である。焦った気持ちで施術を受けられると、効果は半減する。緊張したまま「脱力」できないからである。

今回、施術を中断するのは心配であるが、当院はご本人の意思を尊重する。
今後良い方向に向かうことを願っている。

原因がわからない不調でお悩みの方は「心整体 いきいき堂」へLINEでご相談ください。

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