答えを出さずに「問う」だけで、思考のクセはゆるみ始めます

その苛立ち、その不安、実は”思考のクセ”のサインかもしれません
「またこの人にイライラしてる」
「大した用事でもないのに、なんだか不安で落ち着かない」
そんな瞬間、ありませんか。
整体の現場で多くの方の体を診ていると、こうした感情が動いた瞬間こそ、体の緊張が一段階上がっているのがわかります。怒りや不安を感じているとき、体は無意識にこわばり、それが積み重なることで、検査では原因のわからない不調につながっていくのです。
気づくために、まず自分にできること
思考のクセに気づくことが、不調を根本から変えていく第一歩です。
やり方はシンプルです。感情が動いた瞬間に、「自分に問う」。それだけです。
ただし、その前にひとつ大事なことがあります。
怒りや不安、焦り、我慢している自分に気づいたら、まずはその感情を感じたこと自体を、そのまま認めてあげてください。
「こんなことでイライラするなんて情けない」と自分を責めてしまう方が多いのですが、それをすると次のステップに進めなくなります。感情に良し悪しはありません。ただ感じた、それでいいのです。
「問いかけ」の具体的なやり方
感情を認めたら、次はこんなふうに自分に問いかけてみてください。
- なんで今、怒りを感じたんだろう?
- この人に対して、なぜここまで反応したんだろう?
- いつからこんなタイミングで、こういう感情が出るようになったんだろう?
- これは、誰の影響なんだろう?
答えを急がない、が一番むずかしくて一番大事
ここで多くの方がつまずくポイントがあります。問いかけた直後に、答えを出そうとしてしまうのです。
「あの人のああいう態度が気に食わないから」
「あの人はいつもこうだから」
一見答えのように見えますが、これは自分への問いへの答えではなく、怒りに対する“理由づけ”です。理由づけを重ねるほど、相手や状況への不満はどんどん深掘りされ、緊張はゆるむどころか強まってしまいます。
問いかけたら、いったん放っておく。それくらいでちょうどいいのです。
自分に問いかけるという行為には、意識を一度その方向に向けるはたらきがあります。すると、日常の中でふとした瞬間に、関連する記憶や気づきが自然と浮かび上がってくることがあります。これは特別な訓練ではなく、多くの方が実感として体験されていることです。
続けていると、ふっと”気づき”が訪れます
問いかけを続けていると、ある日ふっと「あ、これって自分の思い込みだったんだ」と気づく瞬間が訪れます。
その気づきが本物かどうかは、頭で判断しなくて大丈夫です。「本当か嘘か」で判断すると、必ずそれを否定する理由を探し始めてしまいます。
そうではなく、「やってみるか、やらないか」で決めてみてください。やってみて初めてわかることが、ここにはたくさんあります。
感情が動いた瞬間は、実は自分の思考のクセに気づく一番のチャンスです。難しく考えず、まずは今日、小さな苛立ちを感じたときに「なんでだろう?」と問いかけてみてください。
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