「私はメンタルが弱い」——本当に、そうでしょうか?

「あの人はメンタルが強いから」という会話
「あなたはメンタルが強いから平気だよね」
「私はメンタルが弱いから、すぐにくじけちゃうんよね」
こんな会話、日常でよく耳にしませんか。そして、自分は弱いほうだと思っている方も、きっと多いと思います。
かくいう私も、長いあいだ「自分はメンタルが弱いほうだ」と思って過ごしてきました。
強い・弱いではなく、「見方の角度」が違うだけ
ところが、施術の現場で「思考のクセ」を扱うようになって、はっきり感じるようになったことがあります。
メンタルの強い・弱いは、生まれ持った性格ではなく、ものごとを見る「角度」の違いではないか、ということです。
たとえば、何かミスをしたとき。
「ラッキー、改善点が見つかった」「まだ自分には伸びしろがある」——そう受け取れる人は、メンタルが強いと言われます。
反対に、「もうダメだ、何もできない」「また失敗するのが怖い」と受け取る人は、弱いと言われてしまう。
起きた出来事は、まったく同じなんです。違うのは、それをどの角度から見ているか、それだけなのです。
その「クセ」は、いつの間にか身についている
では、なぜ人によって見る角度が違うのでしょうか。
これには、小さい頃からの環境が大きく関わっています。親、先生、お医者さん、メディア——関わってきた人たちの言葉を、私たちは知らないうちに「そういうものだ」と思い込んで育ちます。とくに、権威のある人の言葉ほど、強く残ります。
「胃腸が弱い子」と言われ続けたら
ひとつ、わかりやすい例をお話しします。
小さい頃にお医者さんから「この子は胃腸が弱いですね」と言われたとします。すると親御さんもそう思い込み、家でも「あなたは胃腸が弱いんだから」と言われて育ちます。本人も、それだけ言われ続ければ、「自分は胃腸が弱い」と決めつけてしまう。たとえ検査では何も問題がない、と言われてもです。
そして現場で感じるのは、こうした思い込みが、実際に身体のこわばりや不調となって表れてくる、ということ。「弱い」という見方そのものが、身体に居ついてしまうんですね。
だから、メンタルは“あとから”変えられる
つまり「メンタルが弱い」というのは、生まれつきの性質ではなく、たまたま変わった角度からものごとを見るクセがついていた、というだけのことです。
別の角度から見られるようになれば、その人は「メンタルが強い人」と呼ばれるようになります。見方なのですから、トレーニングで変えていけるのです。
私はこの年になって「思考のクセ」を扱うようになり、正直、もっと早く知っていればよかったと思っています。でも、気づいたその時が、変わりはじめる時です。
見方を「実感」してみませんか
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