「答えを出さなくていい」と知った日、身体が変わりはじめた。

「先生、なんで答えを出しちゃいけないんですか?」

ある50代の女性が、そう聞いてきました。

来院されたばかりの頃、彼女はいつも最悪の未来を考えていました。「どうせうまくいかない」「また同じことが起きる」——そういう思考が止まらない、いわゆるノイローゼに近い状態でした。

私が彼女にお伝えしたのは、難しいことではありません。

「自分に問いかけるだけでいい。答えは出さなくていい。」

ただ、それだけでした。


最初は「違和感しかない」

彼女は正直に話してくれました。

最初は、この「問いかけるだけ」という行為に、強い違和感があったと。

問いかけたら、当然、答えを出さなければならない。そうしないと、考えたことにならない——そう思い込んでいたのです。

だから最初は、問いかけるたびに、すぐ答えを出していました。でも気づいたのです。「これは単なるアウトプットだ」と。

頭の中で答えを出すことは、考えることではなく、すでに持っている答えを繰り返しているだけだった。

その繰り返しが、不調を維持していた。


「答えを出さない」ことの、最初の不快感

答えを出すことをやめると、最初はとても不快だったと彼女は言いました。

落ち着かない。宙ぶらりんな感じ。「何かをしなければ」という焦りがわいてくる。

これは自然なことです。

私たちの脳は、問いがあれば答えを出そうとするよう、長年の習慣で訓練されています。その習慣をいったん手放すのですから、最初は抵抗感があって当然なのです。

でも彼女は、そこを乗り越えました。


「待っている間を楽しめるようになった」

しばらくして、彼女はこんなことを言いました。

「今はどんな答えが出てくるのか、待っている間を楽しめるようになってきました。」

これは大きな変化です。

「すぐに答えが見つからない自分」を責めていた人が、「答えが出てくるのを待つ」ことを楽しめるようになった。

焦りが消えると、身体の緊張もゆるみはじめます。身体と思考は、つながっているからです。


自分の心の声を、ずっと無視してきた

問いかけを続けていくうちに、彼女はあることに気づきました。

「今までの人生でいかに自分の心の声を無視したり、否定してきたのかがわかりました。」

これが、慢性的な不調の本当の根っこにあるものです。

身体が緊張し続けるのは、筋肉の問題ではありません。自分の心の声を聞けていないことが、脳を緊張モードに置き続けているのです。

「すねてしまった自分の心と仲直りするプロセス」——彼女はそう表現してくれました。これほど的確な言葉は、私には思いつきませんでした。


整体師として、伝え続けたいこと

私は整体師です。身体をゆるめる技術を持っています。

でも、施術だけでは限界があることを、長年の現場で痛感してきました。身体をゆるめても、また戻る。その繰り返し。

思考のクセが変わらない限り、身体は何度でも同じ状態に戻ろうとします。

だから私は、施術と思考の両方を扱うメソッドをつくりました。

難しいことはありません。「自分に問いかける」——ただ、それだけです。


あなたも、こんな状態が続いていませんか?

  • 頭ではわかっているのに、不安が止まらない
  • 毎日こなしているのに、どこかむなしい
  • 身体の不調が、繰り返し戻ってくる
  • 「気にしすぎ」と言われるが、やめられない

それは意志が弱いのでも、身体が弱いのでもありません。

脳の使い方のクセが、まだそこにあるだけです。


まずは話を聞いてください

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