耳なり・頭の圧迫感が消えない…脳脊髄液減少症かもしれない理由

何をやっても消えなかった耳なりと頭の圧迫感
今年の2月に来られた、50代男性のお客様のお話です。
耳の奥から頭の中にかけての圧迫感、耳なり、首や肩の重いコリ、腰痛や坐骨神経痛、背中や太もものつり。接客業をされている方で、この不調がそのまま仕事に影響していました。
整骨院、鍼灸、耳鼻科、歯科…あちこち回ってからお越しいただきました。
通ううちに消えた症状、消えなかった症状
何度か通っていただくうちに、耳なりと圧迫感以外の症状はすべて改善していきました。だからこそ信頼して通い続けてくださったのだと思います。でも、耳なりと頭の圧迫感だけは、何ヶ月経っても変わりませんでした。
私はどんな症状も絶対に改善できるとは言えません。ただ、数ヶ月かけて施術をさせていただければ、良くも悪くも何かしらの変化があるのが自然です。それが全く動かない。これはおかしいな、とずっと引っかかっていました。
気になっていた3つのサイン
お客様の症状を整理すると、次のような特徴がありました。
- 立って仕事をする時が一番つらい
- 横になると少し楽になる
- 風邪薬(ベンザブロック)を飲むと少し楽になる
- 脳のMRI検査は異常なし
- 手や足首の関節の痛みもある
- 漢方、マウスピース、耳鼻科の薬、整体、思考の整理…どれをやっても変化なし
特に「横になると楽になる」「風邪薬で楽になる」という2つのサインが、私の中でずっと気になっていました。
「脳脊髄液減少症」という可能性
横になると、頭の中の水圧のバランスが変わります。風邪薬に含まれるカフェインには、血管を収縮させたり、脳や脊髄を満たす髄液の産生を促したりする働きがあります。だとすれば、これは頭の中の圧力そのものが下がっている状態なのではないか。
そこで思い浮かんだのが「脳脊髄液減少症」という病名でした。脳や脊髄を包んでいる髄液が何らかの原因で漏れ出し、頭蓋内の圧力が下がることで、頭痛や耳なり、めまいなどさまざまな不調を引き起こすといわれているものです。
これは整体で対応できる範囲を超えています。そのため、脳神経外科、または内科の受診をお勧めしました。過去のMRIで異常なしと言われていても、脳脊髄液減少症はその視点で検査をしていないと見逃されやすいそうなので、その点も医師に伝えてもらうようお話ししました。当院での施術は一旦お休みとしています。
検査で異常なしは「原因がない」ではない
検査で異常がないのに、症状だけがずっと消えない。それは「気のせい」でも「治らない体質」でもなく、まだ見る場所が見つかっていないだけかもしれません。
もし同じような圧迫感や耳なりで悩まれている方がいたら、この話が受診のきっかけになればと思います。
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