整体師は自身の在り方や思想を持って導くことが大切である

4/12(金)は当院を臨時休業させていただき、私が整体を学んだ塾（大阪府枚方市 心身楽々堂 整体塾）に足を運んだ。

その整体塾では2024年度の整体技術講座の第1回が開催された。私は卒業生としてオブザーバー参加をした。私は塾を卒業してから丸4年が過ぎるが、卒業した後は講座に自由に参加できる仕組みとなっている。新たに心整体法を学ぼうとする塾生たちに混じって研修を受ける。これまでも何度か参加させてもらっている。

今回訪れたのには理由がある。それは、私が学び、現場で実践している心整体法を教える立場に進もうと考えているため、指導目線から講座に参加してみようと思ったのだ。今まではお客様に施術を施すのみであったが、これからは心整体法を学びたいと思うものに、思想や理念、整体技術を教えるのである。

そういう目線で講座に参加するとやはり景色が違ってみえる。指導するとなると私自身の在り方や、心整体法の背骨となる思想をしっかりと理解し、持っていないと人に説くことはできない。私が入塾し、学んでいた頃、師匠は思想を何度も私たちに説いていた。しかし、わかっているようでわかっていなかった。頭をかすめていただけで、心底腹に落ちていなかったことに気づく。

師匠は思想や理念のことを内側のパワーと表現している。そして次のように語っている。

私たちには、外側のパワーと内側のパワーがある。これまでは物質的豊かさや財力、権力、社会的地位などの外側のパワーが重視される時代であった。しかし現在は、精神性や霊性、心の豊かさや命の力など、内側のパワーが何よりも大切な時代になりつつある。

外側のパワーには限界があるし、争いや対立を生み出す原因になりかねない。しかし、内側のパワーは無限であり、それが強くなればなるほど、真の豊かさと調和を生み出すのだ。外側のパワーでさえも、内側のパワーがあってこそであるからだ。

プロの整体師を目指す修行は、内側のパワーに気付き、目覚め、大きく育てていくことに他ならない。

心身楽々堂 整体塾 西田 聡先生の言葉

師匠はプロの整体師を目指すものに対してメッセージしているが、それでけではなくて、不調を抱えているものや生き方に悩むものにとっても、内側のパワーは影響があると思っている。私が丸4年お客様と向き合っているなかで、内側のパワーが混乱し、心、つまり脳の使い方である思考がカオスになっていることで、身体はゆるまったとしても、また不調を繰り返してしまうという状況をいやというほど見てきたからだ。

プロの整体師、または整体施術を受ける、不調を抱えているもの、生き方に悩んでいるもの、それぞれに内側のパワーに気づき、目覚め、大きく育てていければ、それぞれが生きがいを感じ、人生を楽しむことができると思っている。そのためにも私自身、在り方や思想をしっかりと持ち、整体施術をしながら、教育、いや共育する立場に挑んでいく覚悟を決めたのである。