問いかけたら、放っておく。──「ただ自分に聞くだけ」がなぜ難しいのか

問いかけたら、放っておく。
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「やることはシンプルです。ただ、自分に問いかけるだけでいい」
そうお伝えすると、多くの方がこう返されます。
「わかりました……でも、なんか難しくて」
シンプルなはずなのに、難しい。
その理由が、最近の施術の中でくっきり見えてきました。
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◆ 問いかけた後に、すぐ「答え」を出してしまう
たとえば、誰かと話した後にふと不安がよぎったとします。
そこで自分に問いかけます。
「どうして私は、あの場面で不安になったんだろう?」
ここまでは正しい問いかけです。
でも多くの方がその直後に、こんな「答え」を出してしまいます。
「……私が弱いから」 「余計なことを考えてしまうから」 「私がおかしいのかも」
気づけば、自分を責めています。
さらに問いかけをくり返しても、また自分を責める答えが返ってくる。そのうちに頭が混乱して、「もうどうすればいいかわからない」となっていきます。
問いかけが苦しくなるのは、問いかけが間違っているのではありません。答えを出しすぎているのです。
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◆ 「答えを出す」のが習慣になっている
なぜ私たちは、すぐ答えを出そうとするのでしょうか。
小さい頃から「問いには答えを出しなさい」と教わってきたからです。
問いっぱなしにしておくことは、なんとなく「だらしない」「考えが足りない」と感じさせる空気がある。
だから問いかけた後に答えを出さないと、落ち着かない、気持ち悪い感じがする。
これは「正しく育った」証拠でもあるのですが、自分の内側に向ける問いかけに関しては、この習慣が逆にはたらいてしまうのです。
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◆ 「認めて、問いかけて、放っておく」でいい
流れはシンプルです。
感情に気づく → 自分に問いかける → 放っておく
「なんとなく不安だな」と感じたら。
「あ、不安を感じているんだな」と認める。
「どうして不安なんだろう?」と問いかける。
そして、そのまま放っておく。
答えを出そうとしなくていい。「わからない」のままでいい。
脳は問いを受け取ると、自動的に答えを集めはじめます。すぐに出ることもありますが、数時間後、翌日、あるいは数日経ってから、ふとした瞬間に「あ、そういうことか」とわかることもあります。
焦らなくていいのです。脳に任せておけばいい。
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◆ 問いかけのタイミングは、感情が動いた瞬間
・ムカッとした ・不安になった ・悲しくなった ・なんかモヤモヤする
こうした感情が動いた瞬間が、問いかけのタイミングです。
「なんでこんな気持ちになったんだろう?」
そう問いかけて、あとは放っておく。
それだけでいいのです。
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◆ 苦しくなる時期があるからこそ、変わっていく
正直にお伝えすると、このプロセスは途中で苦しくなることがあります。
見たくなかった自分の思考パターンに気づいてしまうことがある。慣れるまでは、混乱することもある。
でも、その苦しさを越えると、嘘のようにすーっと不安が消えていく瞬間があります。
「あれ、なんで今まであんなに気になっていたんだろう」
そう感じられるようになったとき、思考のクセが本当に変わりはじめたサインです。
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「問いかけてみたけど、うまくいかない」「自分を責めてしまう」という方は、LINEからお気軽にどうぞ。
