「調身・調息・調心」──身体を整えることから心が整っていく

昨日は50代の女性と初めてのセッションでした。
LINEでの事前相談では、1年前から気分の浮き沈みが激しくなり抑うつ状態に。薬を服用しながら一時的に落ち着いていたものの、9月中旬頃から再び症状が悪化し、やる気が出ず、朝の動悸や緊張感、不安、倦怠感、浅い眠り、食欲不振などに悩まされているとのことでした。

これまでにも何度か心療内科を受診し、24年前の産後うつが最初のきっかけだったそうです。その後、10年前にも向精神薬を服用。自律神経系の整体や心理カウンセリングも受けてきたとのこと。
しかし9月から再び体調が崩れ、別の心療内科を探している中で、当院を見つけてくださいました。

頑張り続けてきた人ほど、自分を見失いやすい

ヒヤリングを通して感じたのは、彼女の「頑張り続けてきた人生」。
子育てと仕事の両立、自分を後回しにしてきた年月。子どもが巣立った今、「私は何のために頑張ってきたのだろう?」という空虚さと喪失感が残っているように感じました。

人は誰しも「よく見られたい」「期待に応えたい」という思いを持ちます。
けれど、それが強くなると、自分の軸が他人軸になってしまい、心が揺らぎやすくなります。
その結果、頼っていた“役割”や“他者評価”が失われると、大きな不安や虚しさが押し寄せてくるのです。

整体は「心」を整える入り口でもある

禅の教えに「調身・調息・調心」という言葉があります。
「姿勢(身)を正し、呼吸(息)を整え、その結果として心(心)が整う」という考え方です。

私は禅の修行をしたわけではありませんが、私の整体はまさにこの教えの流れにあります。
心を直接変えようとするのではなく、まず身体の緊張を解き、呼吸を深めることで、自然と心が落ち着いていく。

これからのセッションでは、彼女が“自分自身を取り戻すプロセス”をともに歩んでいきたいと思います。
彼女が諦めない限り、私は伴走します。


心整体 いきいき堂では、「心と身体のこと」、「楽しむこと」、「日々のこと」、「私の想うこと」など、ブログ更新していますので、お時間許せばぜひご一読ください。最後までお読みくださり誠にありがとうございました。

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