「食べられない」「体重が増えない」――コロナ後から始まった中学生男子の拒食症状と自律神経無痛療法によるサポート

ある春の日。
中学生の男子が施術に訪れました。

彼は以前、新型コロナウイルスに感染したことをきっかけに、胃痛と食欲不振が続くようになったといいます。
胃カメラなどの精密検査でも、胃腸炎やピロリ菌などの異常は見つからず

やがて、大学病院での診察で「拒食症」との診断を受け、
体重は30kgにまで落ち込みました。医師の指導により、運動は禁止となり、階段の上り下りや部活動も制限されています。
現在、体重が33kgに達したら運動解禁という条件が設けられている状態です。

■ 自律神経無痛療法との出会い

そんな彼が、春の終わりごろから当院で**自律神経無痛療法**を受けるようになりました。

最初は週に1回のペースで施術を継続していく中で、数回目を終えた頃から少しずつ食欲が戻りはじめたのです。
そのタイミングで、体重も一時的に1.5kg増加し、31.5kgまで回復しました。

しかしその後、本人の都合で施術間隔が2週間、あるいは1ヶ月と空いてしまうことがありました。
それに合わせるように、食欲が再び落ち込み、体重も元の30kgへと逆戻りしてしまったのです。

■ 自律神経無痛療法から見た回復のしくみ

自律神経無痛療法では、慢性症状や原因不明の不調の多くを、
身体の神経系の**「誤作動」や「誤学習」**によるものと捉えています。

今回のケースでは、コロナ感染という強いストレスによって、
胃の神経や筋肉が「食べる=危険」という情報を誤って学習してしまったと考えられます。

その結果、身体が無意識に**消化器の働きを抑えるモード(交感神経優位)**になり、
「食べたいのに食べられない」「食べると気分が悪くなる」といった反応が固定化されてしまったのです。

施術により、神経系の過剰な緊張をやわらげ、
身体に**「もう大丈夫」「食べても平気だよ」という安心の感覚**を伝えていくことで、
消化器系の働きが回復し、自然と食欲が戻っていく――これが、私たちが実際に見てきたプロセスです。

■ 食への信頼を取り戻す ― ハチミツのすすめ

彼のご家族には、無理に食事を勧めるのではなく、
**少量で安心して摂れる栄養源として「品質のよいハチミツ」**を活用してもらっています。

市販のハチミツには添加物や加熱処理されたものもあるため、
以下のポイントを重視したものをおすすめしています:

  • 非加熱・生ハチミツ(Raw Honey)
  • 添加物なしの100%純粋はちみつ
  • 結晶化する自然な性質のもの
  • 国産または信頼できる生産者の製品

1日スプーン1杯、白湯に溶かして摂るなど、「食べる=安心・快」だと身体に教える第一歩になります。

■ 回復の鍵は「安心の積み重ね」

施術を重ねることで、一度は身体に変化が見られた彼ですが、
まだ完全に「誤学習」から脱しきれていない状態です。

身体が「新しい反応(=安心して食べること)」を定着させるには、
一定のリズムでの施術と、日常生活でのやさしいサポートが必要不可欠です。

焦ることなく、比べることなく、
「少しずつ前進できている」ことを一緒に喜び合う関係性こそが、真の回復を支えます。

■ 最後に

もし、この記事をご覧の方の中に、

  • 「検査では異常なし」と言われたのに不調が続いている
  • 食欲がなく、体重が減り続けている
  • 心と身体の元気が戻らないお子さんがいる

というような方がいらっしゃれば、ぜひ一度ご相談ください。

自律神経無痛療法は、やさしく、無理なく、身体の自然な力を引き出す施術です。
身体の緊張をほどき、神経の働きを整えることで、
**「治ろうとする力」**が静かに動き出します。

お子さんの未来が、ふたたび笑顔と元気にあふれたものになりますように――
そのお手伝いができれば幸いです。


心整体 いきいき堂では、心と身体のこと、楽しむこと、日々のこと、私の想うことなど、ブログ更新していますので、お時間許せばぜひご一読ください。最後までお読みくださり誠にありがとうございました。

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