動悸が消えた日。6回の通院が教えてくれたこと

先日、
「動悸がすると、それが心配で不安に襲われてしまう」
という症状で悩まれていた、50代の女性とセッションを行いました。

今日で、6回目の通院になります。

玄関から入ってこられた瞬間、
私はすぐに気づきました。

――表情が、まるで違う。

顔つきが明るく、どこかハツラツとしていたのです。


「この2週間、動悸が全然なかったんです」

前回の来院から2週間。
その間、動悸が一度も起きなかったそうです。

だからこそ、あの表情だったのでしょう。

動悸という症状は、
「今は大丈夫そう」に見えても、
ご本人にとっては常に不安がつきまとうものです。

・また起きたらどうしよう
・このまま悪化するのでは
・突然倒れたらどうしよう

そんな思いを抱えながら、日常を送っておられたはずです。


6回通うという「覚悟」

整体に6回通うとなれば、
時間も、費用も、決して小さくはありません。

それでも彼女は、
疑念を手放し、ここに来ることを選ばれました。

口には出されませんが、
その「覚悟」は、表情や佇まい、全体の雰囲気として伝わってきます。

人が本気で自分の体と向き合うとき、
不思議と“オーラ”のようなものが漂うものです。


検査では異常なし。でも、症状は確かにある

病院で検査をしても異常はない。
薬を飲めば、一時的には楽になる。

それでも、
不安になるほどの動悸が続く。

――原因がないはずがありません。

こうした症状は、
一朝一夕で起こるものではありません。

何ヶ月、あるいは何年もかけて積み重なった
心身の歪みが、ある日「症状」として表に出るのです。


初回は「脱力」ができない体だった

初めて来られたとき、
彼女の体は強い緊張状態にありました。

それは
「初対面で緊張している」というレベルではありません。

体そのものが、脱力できない状態。

無意識に力が入り続け、
自律神経が休まる暇のない体でした。


今は、ちゃんと力が抜けている

それが今では、
自然に脱力ができる体へと変化しています。

体が緩めば、
症状は出にくくなります。

動悸が出なくなったのも、
決して偶然ではありません。


「ミッション完了です!」

施術を終えたあと、
私はこうお伝えしました。

「ミッション完了です!」

彼女も、
ホッと安心した表情をされていました。

ただし、ひとつだけ大切なことをお伝えしました。


もし、また動悸が出たとしたら

もし、何ヶ月後かに
再び動悸が始まったとしたら――

それは、
**体が再び“過度に緊張しているサイン”**です。

そして、その背景には
必ず理由があります。

その多くは、
**「思考」**にあります。


今回は「思考」にはほとんど触れていない

今回のセッションでは、
初回から一貫して
身体の緊張を解くことに集中しました。

思考については、
ほとんど触れていません。

それでも症状は落ち着きました。

ですが、
もし同じ症状を繰り返すようであれば、
次に向き合うべきは「思考」です。


検査で異常がない不調の“根っこ”

動悸
めまい
不安感
呼吸が浅い
パニック
頭痛
起立性調節障害
うつ症状

これらは、
検査で異常が見つからないことが少なくありません。

その根本には、
思考のクセや、無意識の緊張が関係しているケースが非常に多いのです。


これからも、いきいきとした人生を

今回は、
本日をもってセッションは一区切りとなりました。

これからも、
健康で、いきいきとした日々を
過ごしていただけることを、心から願っています。

そして、もしまた
体が何かを訴えてきたときは――

それは
「立ち止まって、自分を見直すタイミング」
なのかもしれません。

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