筋肉があっても不調は起こる ― 20年続いた原因不明の不調の正体 ―

今日は、50代の男性とセッションを行いました。
当院は8割ほどが女性のお客様なので、男性の方は久しぶりのご来院です。

お仕事は建築関係。
日常的に体を動かし、筋肉もしっかりついている、いわゆる「体力には自信がある」タイプの方でした。

それでも、こんな不調を抱えていらっしゃいました。

  • 朝、ときどき猛烈にしんどくなる
  • 体が鉛を背負ったように重く、動かない
  • 何もする気になれない
  • 不安感が出る
  • 慢性的な疲労感が抜けない

朝の不調が強い日は、仕事を休まざるを得ないこともあるそうです。
「迷惑はかかるけど、どうしようもない」
その言葉が、とても印象に残りました。


検査では「異常なし」でも、不安は消えない

これらの症状が気になり、これまで何度も病院で検査を受けてこられました。
ですが結果は、毎回「特に異常はありません」。

普通なら安心してもよさそうですが、
ご本人はむしろ 「原因がわからないことへの不安」 が強くなっていったそうです。

しかも、この状態が続いているのは 20年以上

「なぜ、自分はこうなるのか」
その答えが見つからないまま、年月だけが積み重なっていました。


私からお伝えした、2つの視点

このようなお話を伺い、私は次の2点が関係している可能性をお伝えしました。

  1. 身体が過度に緊張している
  2. 思考のクセが積み重なっている

まずは
「本当に身体が緊張しているのかどうか」
そこを検査で確認してみましょう、とご提案しました。


身体の緊張を確認する簡単な検査

足を肩幅に開いて立っていただき、
右腕を真横に上げてもらいます。

「私が上から押さえるので、腕が下がらないように耐えてください」

説明をしてから、上から軽く力を加えました。

結果は──
腕は下がりませんでした。

ですが、
腕から肩、首、顔にかけて プルプルと震え が出ています。

これは、筋肉量の多い方によく見られる反応です。
本来は力が抜けてしまう状態でも、
日頃の鍛錬で 「無理やり耐えられてしまう」 のです。

実は、脱力ができている身体ほど、
力はスムーズに伝わり、震えずに耐えることができます。

この時点で、
「身体はかなり緊張している状態ですね」
ということを共有しました。


施術後、同じ検査をすると…

施術で全身の緊張をゆるめたあと、
もう一度、同じ検査を行いました。

すると──
今度は プルプル震えることなく
とても自然に耐えることができたのです。

それでも、腕は下がりません。

ご本人も、
「力の入り方が、全然違いますね」
と驚かれていました。

緊張が抜けると、
必要な力だけが、必要な方向に伝わります。
逆に、常に力が入っている身体は、
いざという時にうまく力が使えないのです。


20年かけてできた「こぶ結び」

20年続いた不調です。
一度の施術で、すべてが解消するわけではありません。

私は、こんな例えでお話ししました。

「今の身体は、紐が“こぶ結び”になっている状態です。
無理に引っ張っても解けません。
少しずつ隙間をつくりながら、ほどいていく必要があります」

過度な緊張は「クセ」になります。
一度ゆるんでも、時間が経つと、また元に戻ろうとします。

だからこそ、
繰り返し整えながら、身体に新しい感覚を覚えさせていくこと
それが大切になります。


まずは「緊張をほどく」ことから

今回のセッションで、
身体がゆるむ感覚と、力の入り方の変化を体感していただけました。

それだけでも、大きな一歩です。

来週も、引き続き通っていただくことになりました。
まずは、過度な身体の緊張をほどいていくこと。

それが進めば、
朝の重だるさや慢性的な不調は、
少しずつ姿を消していくはずです。

私も、共に伴走していきたいと思います。

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