「〜しなければ」で生きてきた私が、やっと“力を抜いていい”と思えた

40代女性のAさん。
彼女が初めて当院に来られたときの言葉はこうでした。

「いつも頭が詰まった感じがして、どんより感が抜けないんです。」

話を伺うと、その始まりは20代の頃に遡ります。
仕事がとても忙しく、上司との関係が悪化。
パワハラのような扱いを受けながらも、
「自分が頑張らなければ」「負けてはいけない」
そんな気持ちで、根性だけで毎日を乗り切っていたそうです。


■ 心と身体が悲鳴を上げた瞬間

しかし、ある日から通勤中に異変が起こり始めます。
朝の渋滞、特にトンネル内でのノロノロ運転時に、
突然、動悸が止まらなくなり、焦りと恐怖に襲われる――。

「もう一人で車を運転するのが怖い」
そんな状態になってしまい、家族の付き添いが必要になりました。

その後、免疫系の病気も発症し、
治療に専念するために退職を決意。
それでも「不安」は消えることはありませんでした。


■ 薬を飲んでも消えない“どんより感”

メンタルクリニックを受診し、薬による治療を続けました。
症状は一時的に落ち着くものの、
「気持ちの重さ」「頭の詰まり」はずっと続いていたそうです。

そんな中で、Aさんは「思考×身体の回復メソッド」に出会いました。


■ 「思い込み」と「〜しなければ」が作る緊張

セッションの中でAさんが気づかれたのは、
「〜しなければならない」という思考のクセでした。

「頑張らなきゃ」
「ちゃんとしなきゃ」
「迷惑をかけてはいけない」

その“思い込み”が、ずっと心と身体を緊張させ、
無意識の中で不安を作り出していたのです。


■ ほんの少し、モヤが晴れた瞬間

Aさんはセッションを重ねるうちに、
「頑張らなくてもいいんだ」「力を抜いても大丈夫なんだ」
と感じられるようになりました。

「なんかモヤモヤが晴れてきて、生きやすくなるかも…」

そんな言葉を笑顔で話してくださったのが印象的でした。

心のパターンに気づくことで、身体の緊張がゆるみ、
呼吸が深くなる――
それが、“思考と身体を同時に整える”回復の始まりです。


■ 最後に

もしあなたが今、
「原因がわからない不調」や「どんより感」に悩んでいるなら、
それは“思考の緊張”が続いているサインかもしれません。

頑張りすぎてきたあなたの身体が、
「もう少し、休ませて」と教えてくれているのかもしれません。

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