30代になっても動けない子どもを抱え、不安に揺れる母の動悸 ─「生きる目的」を見つめる時間

昨日は60代の女性とのセッションでした。
お悩みは「ときどき襲ってくる動悸」。
とはいえ、心臓がバクバクするというより、
「胸のあたりがゾワゾワして落ち着かない感じ」と表現されていました。
気持ちもどんよりしてしまい、横になるしかないとのこと。
症状には必ず原因があります。
「思い当たることは特にない」と仰っていましたが、
お話を丁寧に深めていくと──
お子さん2人が引きこもりで、
すでに30代になっているとのこと。
中学・高校あたりから学校に通えなくなり、
社会に出ようとしても馴染めず、
今も家で生活しているのだそうです。
病院では女性ASDと診断され、
障がいとして扱われているとのことでした。
私自身も2人の子どもを育てた身として、
親御さんの苦しさを思います。
「もし自分が先にいなくなったら、
この子たちはどうやって生きていくのだろう…?」
そう考えれば、毎日不安に襲われるのは当然です。
しかし、下を向いて過ごしていても状況は変わりません。
体調が安定しても、また元に戻ってしまう可能性があります。
だからこそ、
まずは“自分自身”が明るい方向へと歩みを進めること。
それが、子どもたちにとっても支えになります。
セッションの中で
「生きる目的は何でしょう?」と問いかけました。
彼女は
「えっ…そんなこと考えたことありません」と。
無理もありません。
長い間、子どもを支えることで精一杯だったのですから。
“生きる目的”というと、
大きな夢を思い浮かべる方がいますが
そうではありません。
日々の中で
「自分の心が喜ぶこと」
その小さな灯りが、ヒントになります。
答えは私が与えるものではありません。
自分の中にあるものです。
ただ、私は“ガイド”はできます。
これから、
ご自身の「生きる目的とは何だろう?」と
心の片隅で問い続けてみてほしいと思います。
視線が足元の苦しみから離れ、
少しずつ前を向けるようになるはずです。
同じような悩みを抱えている方へ。
ひとりで抱え込まず、いつでもご相談ください。
