慢性的な不調と“思い込み”の関係|心と体がラクになるヒント

私たちは気づかないうちに、たくさんの「思い込み」を抱えています。
「有名な神社に行けば金運が上がる」「大企業に入れば一生安泰」…そんな言葉を一度は耳にしたことがありませんか?
こうした“当たり前”のように見えることが、実は根拠のない思い込みであることは少なくありません。そして、この思い込みは、私たちの心だけでなく、体の不調にまで影響していることがあります。
慢性的な不調と「過緊張」
私は整体師として、日々さまざまなお客様の体に触れています。
慢性的な肩こり、頭痛、めまい、不眠、胃腸の不調…。その多くに共通しているのは、体が常に緊張していることです。筋肉が硬くなり、血液やリンパの流れが滞ると、自然治癒力が十分に働かなくなります。
なぜ体が過緊張するのか。
大きな要因の一つが 精神的ストレスです。職場の人間関係、家庭の悩み、将来への不安。私たちは日常の中で無意識にたくさんのストレスを受けています。
そして、さらに厄介なのは、外からのストレスが続くうちに、自分自身の思考の癖が自分を苦しめてしまうことです。長年の経験や教育、周囲の価値観によって「こうあるべき」「これが正解」という“脳の使い方”ができあがり、いつの間にか自分を縛ってしまうのです。
これ、本当に事実ですか?
下のリストを読んで、心がザワッとしたり、「そう思ってた」と感じたものはありませんか?
- 大企業に入れば一生安泰
- お金があれば幸せになれる
- 年齢を重ねると挑戦できない
- 学歴が低いと成功できない
- 失敗したら人生が終わる
- 公務員になれば安定して幸せ
- 商売は大変だからやめといた方がいい
- 結婚すれば孤独から解放される
- 病気になったら一生つきあうしかない
- 自分には才能がない
- 自分は弱い
- 楽しては稼げない
これらの多くは、私たちが親や先生、メディアから受け取った“刷り込み”です。
しかし本当にそうでしょうか?
多くの人は、実際には違う人生の可能性を持っています。
思い込みを知ることが、心と体を緩める最初の一歩
ストレスによって体が固くなっているとき、整体で体をゆるめると同時に、思い込みを見つめ直すことが大切です。
「私は○○できない」「~すべき」という固定観念を緩めるだけで、呼吸がしやすくなり、眠れるようになる方も少なくありません。
まずは、自分の中の“当たり前”を疑ってみましょう。
紙に書き出してみると、自分を苦しめていたのは外の世界ではなく、自分の内側だったと気づくことがあります。
あなたが今日できること
- 気になる「思い込み」を3つ書き出してみる
- それが本当に事実か?根拠はどこから来たのか?を考えてみる
- 「もしかしたら違うかもしれない」と声に出してみる
体も心も、まずは「気づく」ことから変わり始めます。
私の整体院「心整体 いきいき堂」では、体の過緊張をゆるめる無痛整体とともに、心の思い込みにも気づくための対話を行っています。
もし、長く続く不調に悩んでいるなら、体だけでなく、思考のクセを整えることが回復のカギになるかもしれません。
最後に
「事実」だと思っていることを一度疑ってみる。
それは、心と体が本来の力を取り戻し、あなたらしい生き方を始めるための第一歩です。