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検査で異常はないのに不調が続く理由― ベンゾジアゼピン系薬と「覚醒した脳」、そして身体からの回復 ―

「検査では異常なしと言われました」

けれど、

・動悸がする
・息苦しい
・めまいがある
・不安感が取れない
・眠れない
・身体がずっと緊張している

こうした不調を訴える方は、決して少なくありません。

そのようなケースで、
メンタルクリニックや内科から
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬(メイラックスなど)
が処方されている場面を、よく目にします。

うつ症状ではないのに、です。


なぜ「異常なし」なのに薬が出るのか

これは、医師がいい加減に処方しているからではありません。

多くの場合、医師の中では
次のような判断がされています。

  • 検査で器質的な異常はない
  • しかし症状は確かに存在する
  • 自律神経の乱れが疑われる
  • 脳が過覚醒している可能性がある
  • まずは興奮を下げてみよう

この流れで、
脳の興奮を抑える薬として
ベンゾジアゼピン系が選ばれるのです。

この判断自体は、
医学的に見て大きく間違っているわけではありません。


ベンゾ系の薬が「効いてしまう」理由

ベンゾジアゼピン系の薬は、

・不安を下げる
・筋肉の緊張をゆるめる
・交感神経の過剰な働きを抑える

つまり、

覚醒しすぎている脳と身体に、
強制的にブレーキをかける薬

です。

だから、

  • 原因がはっきりしない不調
  • 検査では異常が出ない症状
  • 常に緊張が抜けない状態

こうした方ほど、
「少し楽になった気がする」
と感じやすいのも事実です。


ただし、ここに大きな落とし穴があります

ベンゾ系の薬が抑えているのは、

不調の原因ではなく、結果
です。

・なぜ脳が覚醒し続けているのか
・なぜ身体が緊張を解けないのか
・なぜ休めない状態が続いているのか

ここには、
思考のクセ、生活リズム、
長年の我慢や責任感が深く関わっています。

それらが変わらないまま薬だけを使うと、

・薬が切れると不調が戻る
・量を増やしたくなる
・長期使用になりやすい

という流れに入りやすくなります。


「覚醒を抑える」と「覚醒を解除する」は違う

ここで、
私が行っている
「思考×身体の回復メソッド」
の話をさせてください。

ベンゾ系の薬は、
覚醒を“抑える”関わりです。

一方で私が目指しているのは、

覚醒を“解除できる身体と脳の状態”を取り戻すこと

です。

具体的には、

・浅くなった呼吸を、自然に吐けるようにする
・常に入っている筋肉の力を、抜けるようにする
・「力を抜く感覚」を身体で思い出してもらう
・思考が止まらない背景に、身体から気づく

こうした働きかけを通して、
脳が「もう警戒しなくていい」と判断できる状態を
身体側から作っていきます。


薬を否定しない、でも薬だけにしない

私は、薬を否定していません。

必要な時期に、
安全を確保するために使われる薬は、
とても大切な選択肢です。

ただ、

「なぜ飲んでいるのか分からないまま」
「出口が見えないまま」

使われ続けているケースが多いことに、
違和感を覚えています。

身体が変わり、
脱力できる時間が増えてくると、
薬がなくても落ち着いていられる瞬間が
少しずつ増えていきます。

それが、
回復への本当の一歩だと考えています。


最後に

検査で異常がないのに続く不調は、
「原因が分からない」のではなく、

これまで頑張り続けてきた身体と脳が、
休み方を忘れてしまっている状態

なのかもしれません。

覚醒を抑えるだけでなく、
覚醒を解除できる身体を取り戻す。

その視点が、
これからの回復には必要だと
私は感じています。

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