自由とは、責任を伴うもの|コールセンター時代に学んだ「大人の判断力」

昨日のセッションで、30代の女性のお客様から「部下との接し方が難しい」というお話を伺いました。
そのとき、私自身のサラリーマン時代の体験を例としてお話ししたのですが、今思い返しても大切な気づきだったと感じています。


私はかつて、コールセンターの責任者をしていた時期があります。
女性中心の職場で、常時60〜70名が働いており、管理スタッフが十数名。
それぞれが役割を持って現場を支える環境でした。

その中で、あるとき「服装(ドレスコード)」が問題になりました。
自由な服装を認めていたのですが、肌の露出が多い服やダメージジーンズ、厚底サンダルなどで勤務される方も出てきて、現場のスーパーバイザーたちは対応に困っていたのです。

「いっそ、服装規定を作ってください」と要望も上がりました。
でも私は、こう思いました。
——「規則を作っても、本質的な解決にはならない」と。


私はスタッフ全員に伝えました。
「自由というのは、実は一番難しいことです」と。

そしてこう尋ねました。
「結婚披露宴に出席するとき、どんな服装で行きますか?」
「ダメージジーンズや厚底サンダルで行きますか?」
もちろん全員が「いいえ」と答えました。

「では、披露宴にはドレスコードがありましたか?」と尋ねると、
「特にありません」と答えます。

それでも皆さんは「披露宴にふさわしい服装」を自然に選んでいる。
つまり——“相手を思いやり、場の空気にふさわしい判断”を自らしているのです。


コールセンターも同じです。
お客様の困りごとを電話で解決する“プロの現場”です。
その場にふさわしい服装を、自分で選んでください。
中学生ではありません。もう大人です。
自由には責任が伴う。それを理解するのが「大人の判断力」だと、私は思っています。


その後、服装のトラブルは自然となくなりました。
管理者もスタッフも、それぞれが「大人としての意識」を持ち、互いを尊重する空気が生まれたのです。

自由を履き違えない。
それが、働く上でも、人間関係でもとても大切なことだと、今も感じています。

この話をセッションでお伝えしたところ、お客様は「参考になりました。明日から職場で生かしてみます」と笑顔で帰られました。
私の経験が、誰かの気づきや行動のきっかけになるのなら——これほど嬉しいことはありません。

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