めまいで立てない——それは身体と心の限界サインかもしれません

「めまいで立てない」――それは心と身体からのSOSでした

昨日、「ひどいめまい」に悩まれている女性が来院されました。

めまい、と一言で言っても症状の程度は様々です。
この方の場合はかなり重く、「ふいにぐるぐると景色が回り出し、立っていられない」「横になっても回転が止まらず、起き上がればまためまいが始まる」という状態。
毎日の家事や仕事にも支障が出ていて、「立つのが怖い」とおっしゃっていました。

このお話を伺ったとき、私の頭に浮かんだのは「首・背中の過度な緊張」でした。
施術前の検査で、首の角度によって不快な表情をされる瞬間がありました。また、上肢(腕)の施術中に、なぜか背中の痛みを訴えられたのです。

これは自律神経無痛療法でいうところの「神経の誤作動による筋肉の過緊張」と一致します。
緊張の連鎖は、神経伝達の乱れから全身に波及し、本来の動きを妨げてしまうのです。

身体だけでなく、心にも理由があった

私たちの身体の状態は、心の状態と密接につながっています。
ポリヴェーガル理論では「安全・安心」が神経系に大きな影響を与えることが知られています。
交感神経が優位になりすぎると、筋肉は常に“闘うか逃げるか”の緊張状態となり、症状として現れてくるのです。

そこで、心の状態にも耳を傾けました。
すると、「最近、夫が突然倒れ入院した」という衝撃的な出来事があったことを教えてくださいました。
命は助かったものの、その後の転院、経済的な問題、家族間の意見の違い…次々と押し寄せる現実。夜も眠れないほど考え込んでしまう日々が続いていたとのことでした。

「なんとか乗り越えなきゃ」と、自分を奮い立たせようとする中、彼女は坐禅にも挑戦されていたそうです。
本当に頑張ってこられたのだと思います。

身体のゆるみが、心を緩める

このようなケースでは、まず身体の緊張をやさしく解きほぐすことから始めます。
無理に押したり、揉んだり、伸ばしたりはしません。
自律神経無痛療法のアプローチで、神経と筋肉の誤作動を修正し、「安心・安全」を身体から実感してもらうことを最優先に行いました。

施術が進むにつれ、少しずつ表情もやわらぎ、最後には小さな笑顔が戻られました。

施術後、彼女は少しだけ心の内も話してくださいました。
私たちはNLPコーチングの考え方にも基づき、「答えを出さなくていい」「気持ちを話すだけで、脳の構造は変わっていく」という前提で、そのままを受け止めるようにしています。

安心できる場所があるということ

これからも生活の中で、また身体や心が緊張してしまう場面はあるでしょう。
でも、「安心して話せる場所」「無理なく身体が整えられる場所」があるということを思い出していただければと思います。

私たちはただ痛みを取るだけではなく、「自分らしさを取り戻す」お手伝いをしたいと考えています。
身体の声、心の声に丁寧に耳を傾け、ゆっくり一歩ずつ進んでいけたら――そう願っています。

どうか、ひとりで抱え込まずに。

私たちは、あなたの味方です。


心整体 いきいき堂では、心と身体のこと、楽しむこと、日々のこと、私の想うことなど、ブログ更新していますので、お時間許せばぜひご一読ください。最後までお読みくださり誠にありがとうございました。

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