頑張りすぎる人ほど、息が浅い

「最近、息が浅い気がする」「いつも胸が詰まるような感じがする」――
そんな方は、もしかすると“頑張りすぎ”ているのかもしれません。
人の身体は、息を吸うときに緊張し、吐くときに緩むようにできています。
つまり、頑張っているときほど「吸う」呼吸が優位になり、身体も心も力が入りやすくなるのです。
たとえば職場で怒られたとき、突然プレッシャーを感じたとき、
知らず知らずのうちに「ハァハァ」と吸う呼吸になっていませんか?
それが毎日続くと、身体は“緊張のクセ”を覚えてしまいます。
私のセッションでは、まず「脱力」ができているかを確認します。
「腕に力を入れてください」とお願いすると、多くの方は力を入れているつもりでも、押すと耐えられません。
ところが、施術を終えて再度同じように力を入れてもらうと、今度はしっかり踏ん張れるようになります。
これは、脱力できたことで本来の力が出せる状態に戻ったということなのです。
呼吸は、唯一自分で自律神経に働きかけられる方法です。
昔から「深呼吸をしなさい」と言われるのは理にかなっています。
胸式でも腹式でも構いません。
大切なのは「息を整えること」。
息を吐くことで心身は瞬時にゆるみ、本来の力を取り戻していきます。
