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人間の目は近くを見続けるためにできていない

先日、次のようなブログ記事を投稿した。とても大切なことなので、ぜひ一読願いたい。

そして今回のブログ記事はそれに関連する内容となる。光の刺激以外にも身体が緊張する要因がいくつかあるが、そのうちのひとつである、「近くを見すぎる」という点について解説していきたい。

近くを見るには、ピントを調節する筋肉である毛様体筋をぎゅっと緊張させる必要がある。毛様体筋を緊張させない方法は6メートル以上遠くを見続けることだ。しかし、現代社会において6メートル以内に何もない生活など、現実的にはあり得ない。学校や会社に行けば1日中、書籍やパソコンを見続けるだろう。通学、通勤のすきま時間、家に帰って休息する際には必ずと言っていいほど、スマホの画面をじっと見ると思う。

人間の目は近くを見続けるためにできていない。古代であれば猛獣に襲われたときぐらいしか、近くを見ることはあり得ない特別な状況だった。スマホを近くでじっと見ている状態は、人間の脳からすれば、戦闘状態がずっと続いているのと同じことになる。戦闘状態が続けば、当然身体は疲れる。これほどまで、近くを見続けている現代人は疲労感を感じないわけがない。

さらにじっと近くを見て目が止まっていると、頭の動きも止まる。すると、耳の奥にあり、私たちの平衡感覚を司る半規管も動かないため、その機能が衰えていく。乗り物酔いが多くなったり、気分が悪くなるのもこのせいだと思っていい。さらに三半規管が衰えると体のバランス感覚が狂い、姿勢も崩れるため、不自然な力みが入り、身体の緊張を生んでしまう。三半規管の衰えについて、もう少し詳しく解説する。

まず、姿勢を正しく保つには

  1. 固有受容覚…力加減、姿勢バランス、体の地図や機能の把握など
  2. 前庭覚…体のバランス、体機能の把握、眼球運動、抗重力姿勢、覚醒、自律神経調節など

この2つが正しく働いていることが前提となる。これらは視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚の五感と同様の感覚の一種だ。少し難しく感じるかもしれないが、簡単に要約するので最後まで読んでほしい。

固有受容覚とは自分の身体各部の位置や動き、力の入れ具合を感じる感覚。筋肉や関節を通して感じているもので、ここにトラブルがあると手足を動かしている感覚がわかりにくく、力加減や運動のコントロールが難しくなる。

前庭覚とは自分の体の傾きやスピード、回転を感じる感覚。耳の奥にある三半規管耳石を通して感じているもので、一般的に三半規管と表現されていることが多い。

繰り返すが、近くを見て目が止まると同時に頭の動きも止まることにより、三半規管が動かない。つまり前庭覚の機能が弱ってしまう。そうすると入ってくる情報もそれに対応する身体の動きも全部狂ってしまう。それはすごいストレスになるし、身体は力まないとそのままの姿勢を保っていることができなくなる。常に力が入っていると考えて間違いない。(近くを見すぎる、見続ける=頭が動かない、姿勢が悪いことは自覚できても、自分は緊張しているとは思っていない。だから「なぜかわからない不調」に見舞われ、病院などに通う。病院では検査して異常がなければ、自律神経失調症、起立性調節障害、パニック障害、偏頭痛など病名がつく)

整体施術で、身体の力み、すなわち筋肉の過緊張をほどくアプローチをしても、平衡感覚を感知する三半規管が狂っていたら、一時的に良くなってもすぐに元に戻る。なのでスマホを見る時間を減らしてもらったり、外の景色を眺めてもらったり、体幹トレーニングなど、整体施術以外のセルフケアを実施してもらう。

病院で検査しても異常がない。でも身体の不調が続く場合は、今回のブログ記事も大いに関連しているのだということを認識してもらい、自分でも意識してケアしてもらいたい。

原因がわからない不調でお悩みの方は「心整体 いきいき堂」へLINEでご相談ください。

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