感情が揺れたときこそ、身体と向き合うチャンス

今日は、50代の女性との施術セッションがありました。
彼女は、これまで何度も当院に通ってくださっている方です。
年明け以降、
- 少しめまいがする
- 夜に眠れない
- 頭がグラグラする感じがある
といった不調を感じておられました。
施術前に、私はこう尋ねました。
「最近、精神的なストレスを感じることはありましたか?」
すると、やはり…というべきか、さまざまな出来事が重なっていたことを話してくださいました。
感情が大きく揺れる出来事は、重なって起こる
ご家族とのコミュニケーションがうまくいかず、関係性がぎくしゃくしている。
職場では責任者との関係に違和感があり、
さらにお客様とのやりとりで感情が高ぶり、結果的にクレーム扱いになってしまった。
「イライラが、ずっと溜まっていました」
そう、彼女はぽつりと話されました。
このようなとき、心の中では感情が大きく揺れ動いています。
- 怒り
- プライド
- 悲しみ
- 不安
- 抑え込もうとする気持ち
これらの感情に、心が占められていた状態だったと思います。
感情が出たときは「思い込み」に気づくチャンス
ただし、ここでとても大切な視点があります。
それは
こうした感情が出たこと自体が、悪いのではない
ということです。
むしろ、
- なぜ、こんなに怒ってしまったのだろう?
- 何か、強く思い込んでいることはないだろうか?
- その思い込みは、いつから持っているのだろう?
と、自分に問いかける絶好のチャンスでもあるのです。
思い込みに気づいたら、
「もう、これは手放そう」と決める。
それだけで、心と身体は少しずつ緩み始めます。
負の感情が続くと、身体は消耗していく
怒りや不安、悲しみといった感情が長く続くと、
身体のエネルギーは確実に奪われていきます。
それだけでなく、その緊張や不安は、
言葉や態度を通して、相手にも伝わってしまいます。
結果として、
- さらに関係がこじれる
- 余計に自分を責めてしまう
- 不調が長引く
という 負のスパイラル に入りやすくなります。
いちばん気をつけたいのは「自分を責めること」
ここで、ひとつ注意しなければならないことがあります。
それは、
負の感情を抱いた自分を、さらに責めてしまうことです。
たとえば、
- 自分は情けない
- 感情を抑えられなかった自分が悪い
- 自分は弱い
- 自分が悪いに決まっている
こうした思考は、回復を遠ざけてしまいます。
感情に気づくことと、
自分を責めることは、まったく別物です。
感情の「振れ幅」を小さくするという考え方
大切なのは、
感情をゼロにすることではありません。
生きていれば、
理不尽なこと、納得できないこと、嫌な出来事は必ず起こります。
だからこそ、
感情の振れ幅を「大」から「小」へ戻していくこと
これが回復において、とても重要になります。
自分に問い、
思い込みに気づき、
そっと手放す。
その積み重ねが、
- 許し
- 愛
- 包み込むような感覚
につながっていきます。
ニコニコできるのは「自分で自分を癒せている証」
いつもニコニコしていられる人は、
特別に強い人ではありません。
自分で自分を癒す方法を、知っている人なのです。
感情が大きく揺れたときほど、
身体は正直にサインを出してくれます。
そのサインに気づき、
自分を責めるのではなく、労わる。
それができるようになると、
不調は「敵」ではなく、
人生を整えるためのメッセージに変わっていきます。
