フォースからパワーへ――心と身体を整えるために「意識の質」を変える

はじめに
昨日は、40代の女性クライアントさんとセッションを行いました。
彼女は、お店の接客から仕入れ・売上管理まで一人で任されている、とても頼もしい方です。しかし、初めて来られたときは、精神的にも肉体的にも疲労困憊の状態でした。頭痛やめまい、全身の痛み、腕も上がらないほどの不調を抱え、日々長時間労働や重い荷物の運搬に追われていました。さらに、職場での人間関係のストレスも大きな負担になっていたのです。
17の意識レベルを使って、自分の「今」を知る
今回のセッションでは、アメリカの精神科医 デヴィッド・R・ホーキンズ博士が提唱した「17の意識レベル」の表を一緒に見ながら話を進めました。
この表は、人の意識状態を17段階に分けたもの。下位のレベルには恐怖・怒り・プライド・無関心などが並び、これをホーキンズ博士は「フォース(Force)の領域」と呼びました。
彼女と一緒に確認すると、「あ、自分はこの辺りにいるかも…」と気づかれたようでした。実は、私自身もこの領域から完全に抜け出せているわけではありません。
フォースの領域にとどまっていると、脳は苦痛系のホルモンを分泌し続け、身体が緊張し、体液の循環が滞り、不調が起きやすくなると私は感じています。

パワーの領域とは?
一方で、恐怖や怒りから離れた先にあるのが「パワー(Power)の領域」です。ここにいる人は、安心感や信頼感をもとに動きます。鬼滅の刃の竈門炭治郎くんや、大谷翔平選手などがイメージしやすいかもしれません。
また、私の身近な成功している方々に聞くと、ほとんどの方が「パワーの領域」に生きていると感じるそうです。
フォースからパワーへ移行するための第一歩
では、どうすればフォースからパワーへ切り替えていけるのか?
私がご提案したのは、まず 自分の感情に気づくこと からです。
- どんなときにイライラするか
- なぜそれを感じるのか
- いつからその感情があるのか
これらを自分に問いかけていくのです。
初めは難しく感じるかもしれません。私も実際、最初はなかなかうまくできませんでした。しかし、何度も繰り返すうちに感情の動きがはっきりと分かるようになってきます。
昨日の彼女も、「やってみます」と前を向かれていました。小さな一歩ですが、自分の心の位置を知ることが、身体を変える最初のスイッチになるのです。
おわりに
身体の不調は、ただの疲れや筋肉のこりだけでなく、心の状態や意識の質が影響していることが少なくありません。
「まず自分の今を知ること」――これが心と身体を整える大切なスタートです。
同じように疲労感や頭痛・めまい・肩や腕の痛みに悩まされている方は、ぜひ自分の内面にも目を向けてみてください。それが健康への近道になるかもしれません。