小春が教えてくれる“存在価値”の真理

——「生きているだけで価値がある」ことを思い出すために

私が飼っている柴犬・小春。
彼女を見ていると、つくづく思うことがあります。

小春は働きません。
稼ぎもしません。
人間社会の役に立つわけでもありません。
むしろ、毎日のご飯代、病院代、薬代、美容院代……とお金も手間もかかります。

それでも、不思議なほど「いてくれるだけで心が支えられる存在」なのです。

家に帰ったときに迎えてくれるあの姿。
ケンカをしていると心配そうに間に入ってくるし、
不思議とこちらが落ち込んでいる日は、静かに寄り添ってくれる。

小春は、
人間がどれだけ悩み・迷い・自分の価値を見失っても辿りつけない、
“シンプルで絶対的な価値” を体現しています。


目次

■ 赤ちゃんや動物は「存在価値の原型」

赤ちゃんも同じです。

・稼がない
・何もできない
・泣く、叫ぶ、汚す
・手間もお金もかかる

それでも、親はこう思います。
「生まれてきてくれて、本当に良かった」

この世界に、これほど純度の高い価値の証明があるでしょうか。

「稼ぎ」でも「成果」でもなく、
ただ“存在”そのものに価値がある。

これは誰が見ても揺るがない真実です。


■ ではなぜ、大人になると“存在価値”を見失うのか?

理由はたったひとつ。

条件つきの価値観を学んでしまったから。

・できたら褒められる
・できなかったら怒られる
・努力しないと認められない
・いい人でいないと嫌われる
・迷惑をかけてはいけない
・頼ったら弱い
・しんどくても我慢しないといけない

こんな「条件」が、少しずつ少しずつ積み重なって、
本来、生まれたときに持っていたはずの“存在価値”が見えなくなっていく。

気づけば私たちは、

「私は役に立っているだろうか」
「迷惑をかけていないだろうか」
「価値ある人間でいられているか」

こんな問いに縛られるようになります。


■ 今悩んでいるあなたは、実は“回復の入り口”に立っている

10週間セッション(10WS)で向き合う方々も、
例外なく同じ地点で悩まれます。

「私には価値があるのか?」
「何のために生きているのか?」

これは落ち込んでいるから出てくる質問ではありません。
むしろ、“本来の自分に戻り始めているサイン” なのです。

存在価値は失われたのではなく、
ただ“見えなくなっている”だけ。

上塗りされた価値観を一枚ずつ丁寧に外していけば、
赤ちゃんも、小春も持っているあの「純粋な価値」は、必ず蘇ります。

10WSの終盤では、多くの方がこう言います。

「生きることが少し楽になった」
「頑張らなくてもいい感覚が初めてわかった」
「ただの私でいいんだと思えた」

これは、存在価値が回復し始めている証拠です。


■ 小春が教えてくれること

私たちも、小春も、赤ちゃんも、
本来は同じ“等身大の存在価値”を持って生きています。

働くから価値があるのではなく、
稼ぐから価値があるのでもない。

生きていてくれること。
息をしていてくれること。
そこにいてくれること。

それだけで、十分すぎるほど価値がある。

小春の姿を見るたびに、私はこの真理を思い出します。

もし今、あなたが

「生きる意味がわからない」
「私に価値なんてあるのだろうか」

と感じているなら、
それは“本来の自分を取り戻すチャンス”です。

あなたも、必ず思い出せます。
生まれたときからすでに持っていた“存在価値”を。

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