薬を使わなくてもやり過ごせる身体へ

― 久しぶりに来られた40代女性の変化 ―
今日は、40代の女性と施術セッションを行いました。
彼女は久しぶりの来院です。
今回の主な訴えは、首や肩のこり。
とはいえ、「強い痛みがある」「日常生活に支障が出ている」というほどではなく、
今の身体の状態を一度みてほしい
そんな思いで来られました。
彼女が当院に初めて来られた頃を思い返すと、状況は決して軽いものではありませんでした。
慢性的な頭痛に長く悩まされ、
痛みが出るたびに市販の頭痛薬を飲んでやり過ごす日々。
夜はなかなか眠れず、喘息もあり、吸入器が手放せない状態。
病院で検査を受けても「異常なし」。
それでも頭痛は続く。
「このままではいけない」
そんな藁をも掴む思いで、当院を訪ねてくださったことを覚えています。
「症状が出ない」よりも、大切な変化
今日、久しぶりにお話を伺って驚いたのは、
慢性頭痛や喘息の症状が、現在はほとんど出ていないということでした。
痛みが全くゼロになったわけではない。
けれど、
- 薬を飲まなくてもやり過ごせる
- 症状に振り回されなくなった
この変化は、とても大きな意味を持っています。
もともと病院では「異常なし」と診断されていた身体です。
本来、薬を飲み続けなければならない状態ではなかったはずなのです。
身体が自分の力で落ち着く。
その状態に近づいてきたことは、彼女にとっても、私にとっても、望んでいた姿でした。
身体は「力の入り具合」を正直に教えてくれる
今回、施術で身体をみていくと、
以前に比べればかなり整っていますが、
首や肩まわりに、わずかな力みが感じられました。
おそらくそれが、今回の違和感として表れていたのでしょう。
身体の不調は、いきなり大きく現れるわけではありません。
「少し力が入っている」
その小さなサインを見逃さずに確認できるのが、定期的なメンテナンスの大きな意味です。
数ヶ月に一度でも構いません。
身体に力が入り始めていないかを確かめるだけでも、
不調を未然に防ぐことにつながります。
なぜ、身体に力が入ってしまうのか
では、なぜ身体に力が入ってしまうのでしょうか。
その要因は一つではありません。
- スマホや強い光を浴びる時間が長い
- 仕事や家庭でのストレス
- 肉体的な疲労の蓄積
こうした日常の積み重ねが、無意識のうちに身体を緊張させていきます。
そして、もう一つ見逃せないのが「思考」です。
思考のクセが、身体を緊張させることもある
常に不安を感じやすい。
「こうあるべき」「こうしなければならない」と、無意識に自分を縛っている。
そうした思考のクセが続くと、
身体は安心できず、常に力が入った状態になります。
緊張が続けば、いずれ何らかの症状として現れてくるのは自然な流れです。
身体の不調は、突然起きているようで、
実はずっと前から積み重なってきた結果なのです。
不調は「今の状態」を教えてくれるサイン
症状が出たとき、
「悪いもの」として排除しようとする方は少なくありません。
けれど、不調は
「今、少し無理をしていませんか?」
「身体が緊張したままになっていませんか?」
そんな問いかけでもあります。
身体の声に静かに耳を傾け、
必要以上に力を入れない状態を取り戻していく。
それが、薬に頼らず、自分の力で整っていくための第一歩なのだと、
改めて感じたセッションでした。
