「まずは病院へ」異常なしと言われても不調が続くあなたへ

先日、60代の女性が来院されました。
ここ数ヶ月続く腰痛に加え、肩や首まわりのこわばりが何十年と続いているとのこと。
施術のためにお身体に触れさせていただくと、腰や肩だけでなく、背中全体にわたって強い緊張が感じられました。
まるで鉄板が入っているかのような硬さ──少し大げさに聞こえるかもしれませんが、それほどの過緊張状態でした。
これほどまでになるには、相当つらい思いをされてきたことと思います。
ただ、不思議なことに、身体を酷使するようなお仕事ではなかったそうです。
では、なぜこれほどまでに身体が固くなってしまったのか?
私は、おそらく精神的なストレスやプレッシャーの積み重ねではないかと感じました。
しかし、ご本人はとても穏やかで明るい表情をされる方で、とてもそのような負荷を感じさせるような雰囲気はありません。
だからこそ、身体の状態とのギャップがどうにも不思議だったのです。
お話を進めていく中で、ご本人がふと語られました。
若い頃からいろいろと大変なことがあったと。
大切な方との死別、日常生活に潜む目に見えないプレッシャー…。
それらをずっと、自分の中で抱え込んできたとお話しくださいました。
若い頃は、体力やエネルギーで何とかやり過ごせても、年齢とともにエネルギーが落ちてくると、そのツケが一気に身体に現れてきます。
まさに今、それが不調や痛みとなって現れている状態だったのだと思います。
実際、この方は来院前に外科や内科など複数の医療機関を受診されていました。
血液検査も画像検査も「異常なし」。
しかし、身体はつらくなる一方で、ついには「もうどうしようもない」と感じるところまで追い込まれていたそうです。
そして昨日、初回の施術後に
「身体が変化しているのを感じます」
とおっしゃっていただけました。
何年もかけて積み上げられた身体の緊張ですから、1回で全てが解けることはありません。
でも、少しずつ確実に、緩んでいく道筋は見えました。
脱力ができれば、体液の循環もスムーズになり、身体は自然と回復の方向に動いていきます。
私も、これからじっくりと寄り添いながら施術を進めていきたいと思っています。
【大切なお願い】まずは病院での検査を受けてください
このような慢性的な不調に悩まれている方に、私から強くお伝えしたいことがあります。
まずは必ず、病院などの医療機関を受診してください。
血液検査、画像検査など、医学的に重大な疾患が隠れていないかをしっかり確認していただきたいのです。
自己判断で整体やマッサージに通うのは危険です。
重大な病気が潜んでいた場合、発見が遅れてしまう恐れがあります。
検査の結果、「異常なし」と診断された。
でも、身体はつらい。
そうした「原因不明の不調」に悩まれている方にこそ、心整体 いきいき堂がお力になれるかもしれません。
“どこに行っても良くならない”
“検査では異常がないのに、身体がつらい”
そんなお悩みをお持ちでしたら、一度ご相談ください。
きっと、回復への糸口が見えてくるはずです。