自律神経の不調・うつ・パニックになりやすい人の身体の特徴とは? 〜筋肉の緊張と頭蓋骨の歪み〜

自律神経の不調やうつ・パニック症状になりやすい身体の特徴とは?
今日は、自律神経関連の不調やうつ、パニック症状になりやすい方に共通する身体の特徴についてお話ししてみたいと思います。
その代表的な特徴が「筋肉の緊張」と「頭蓋骨の歪み」です。
どちらも見逃されがちですが、心と身体を整えるうえでとても重要なポイントになります。
① 筋肉の緊張
私は普段からホームページやSNSでも「筋肉の緊張が不調の根」とお伝えしていますが、実はこの筋肉の緊張には大きく分けて2つの原因があります。
一つ目:感情を抑えることによる緊張
例えば、不安を隠そうとしているとき、背中や首が妙に硬くなっていると感じたことはありませんか?
これは、感情を押しとどめるために身体が“後ろ側から支えるように”無意識に力を入れているからです。
怒りをグッとこらえたときにも、どこかに力が入っていた経験があると思います。
つまり、感情を抑えるとき、人は無意識に筋肉を緊張させてしまうのです。
二つ目:自律神経による緊張
ストレスを感じると、自律神経が自動的に筋肉を緊張させます。
なぜなら、自律神経は「ストレス=生命の危機」と判断するようにできているためです。
たとえば、スマホに突然「不正利用の警告」が出たとき、心臓がドキッとして体が固まったことはありませんか?
まさにその瞬間、自律神経が“危険が迫った”と感じて身体を守ろうと反応しているのです。
つまり、いつ何が起こるかわからないという「恐れ」に対して、身体は常に構えるようにしている。
この状態が続くと、筋肉の緊張が慢性化し、自律神経の乱れ、不安感、うつ、パニックなどにつながっていきます。
② 頭蓋骨の歪み
もう一つの特徴が「頭蓋骨の歪み」です。
自律神経の不調やうつ、パニックなどでよく見られる“やる気が出ない”“思考力・判断力の低下”などの背景には、実は頭蓋骨の微細な動きの乱れが関係しています。
頭蓋骨は硬いイメージがありますが、実は呼吸と同じように、1分間に6〜12回のリズムでわずかに膨らんだり戻ったりを繰り返しています。
この動きによって「脳脊髄液」という液体がポンプのように循環しています。
脳脊髄液は脳と脊髄を包み込み、栄養や老廃物の循環を支える大切な液体です。
この循環が滞ると脳の働きが鈍くなり、自律神経のバランスが崩れ、結果的に不調やうつ、パニック症状などが現れやすくなってしまうのです。
施術中に私は、頭に手を添えると「ふくらみ」と「戻り」を手のひらで感じ取ります。
それは確かに、頭蓋骨が呼吸をするように動いている証拠です。
🌿 まとめ
心や感情の問題と思われがちな不調も、実は身体の緊張や頭の歪みと深くつながっています。
だからこそ「身体から整える」ことがとても大切なのです。
もしあなたが、
・ずっと体がこわばっている
・頭が重い、やる気が出ない
・不安や緊張が抜けない
と感じているなら、筋肉と頭蓋骨の状態を見直してみることが回復の第一歩になるかもしれません。
