耳の詰まりと肩のこり。その奥にあった「ずっと力が抜けない身体」

「最近、ずっと耳が詰まっているんです。」
そう話してくださったのは、
長年、自営業で人と向き合う仕事を続けてこられた50代の男性でした。
耳鳴り。
耳の詰まり感。
首と肩のこり。
肩は動かしづらさが残る状態。
眠りは浅く、すぐに目が覚める。
医療機関には通院中で、
一時的に薬で症状が落ち着くこともある。
けれど、
「完全には抜けきらない違和感」
が続いている。
さらに過去には、
腰や脚の痛みを経験し、
薬を止めると再発するため継続服用中。
一つひとつを見ると、
どれも「よくある症状」です。
しかし、
身体全体をみていくと
共通するある特徴が浮かび上がってきました。
ずっと力が抜けない身体
施術前の身体は、
全身が静かに踏ん張り続けているような緊張状態。
就寝時には歯の食いしばりがあり、
朝起きると手を強く握りしめていることも多い。
つまり、
無意識のうちに
「緩む」より先に
「耐える」「頑張る」
が身体の基本設定になっている状態です。
このような身体では
・首や肩が常に縮む
・神経の通り道が圧迫される
・血流が滞る
・睡眠が浅くなる
こうした連鎖が起こりやすくなります。
耳の詰まり感も、
耳だけの問題ではなく、
首周囲の過緊張が関わるケースは少なくありません。
「〜しなければならない」が止まらない
対話の中で、こんな問いを投げかけました。
「普段、頭の中で
“〜しなければならない”
と考えることは多くありませんか?」
彼は少し間をおいて答えました。
「…そればかりです。」
その瞬間、
表情がふっと緩んだのが印象的でした。
仕事は本来好き。
けれど、
「続けなければならない」
「支えなければならない」
そう思い続けるうちに、
身体もまた、
休み方を忘れてしまう。
身体は、
思考を忠実に形にします。
まずは身体から緩める
心整体 いきいき堂では、
このようなケースで
いきなり考え方を変えようとはしません。
まず行うのは
身体の過剰な緊張をゆるめること。
身体が少し緩むと
呼吸が深くなり
血流が巡り
神経の過敏さが静まっていきます。
すると
「ずっと張りつめていた自分」
に、本人が自然と気づけるようになります。
気づきは、
変化の入り口です。
身体と同時に「思考のクセ」に気づいていく
今回のセッションでは、
「思考×身体の回復メソッド」にも関心を示されました。
・責任感が強い
・一人で抱え込みやすい
・身体が常に緊張している
こうした特徴が重なる方ほど、
身体を緩めながら
「〜しなければならない」
という思考のクセにも気づいていくことが有効です。
身体と心、
両方がほどけ始めたとき、
症状の奥にある根が静かに緩んでいきます。
症状は「身体からのメッセージ」
耳の詰まり。
肩の動かしづらさ。
眠りの浅さ。
それらは単なる不具合ではなく、
「そろそろ力を抜いてもいいですよ」
という
身体からの静かなメッセージかもしれません。
同じように
・検査では異常がない
・薬で一時的に落ち着くが繰り返す
・身体が常にこわばっている
そんな状態に心当たりがある方は、
一度、身体の声に耳を澄ませてみてください。
