苦しいときほど、スピリチュアルに答えを求めてしまう理由

整体の現場でお話をしていると、
特に女性のお客さまから、こんな言葉を聞くことがあります。
- スピリチュアルが好きで、いろいろ試してきました
- 占いやヒーリング、エネルギー系も受けました
- 「5次元意識」「目覚め」という言葉に救われた時期もあります
私は、この話を聞いても否定することはありません。
むしろ、とても自然なことだと感じています。
では、なぜ人は
苦しいときほど、スピリチュアルに答えを求めてしまうのでしょうか。
苦しいとき、人は「意味」を欲しがる
身体の不調や、心の不安が続くと、
- なぜこんなことが起きるのか
- いつまで続くのか
- 自分が悪いのではないか
こうした問いが頭の中をぐるぐる回り始めます。
特に、
- 病院では「異常なし」と言われた
- 薬を飲んでも根本的に変わらない
- 周囲に理解してもらえない
この状態は、想像以上に苦しいものです。
人はそんなとき、
「原因」と「意味」を同時に説明してくれるものを探します。
スピリチュアルな言葉は、
- あなたは間違っていない
- 今は人生の転換期
- 意識の成長の途中
と、苦しみに意味を与えてくれる。
だからこそ、心が惹かれるのです。
スピリチュアルが女性に支持されやすい理由
これは優劣の話ではありません。
女性はもともと、
- 感覚を大切にする
- 言葉にならない違和感に気づきやすい
- 人とのつながりや共感を重視する
こうした特性を持っています。
そのため、
- 数値や理屈だけでは説明できない不調
- 「なんとなくおかしい」という感覚
を、感覚的な言葉で説明してくれる世界に、安心を覚えやすいのです。
スピリチュアルは、
その「感覚」を受け止めてくれる居場所でもあります。
それ自体が悪いわけではありません
ここは、とても大切なところです。
スピリチュアルに触れて、
- 気持ちが軽くなった
- 救われた
- 前向きになれた
という方も、たくさんいらっしゃいます。
私自身、
「スピリチュアル=ダメ」
とは思っていません。
問題になるのは、それが唯一の答えになってしまったときです。
苦しさが長引いてしまうケース
整体の現場で見ていて、
少し心配になるのはこんな状態です。
- 不調の原因をすべて「意識の低さ」にしてしまう
- 体調の変化を現実的に見なくなる
- 苦しんでいる自分を責めてしまう
「自分はまだ目覚めていないから苦しい」
「もっと高次元にならなければいけない」
こうした考え方は、
知らず知らずのうちに自己否定を深めてしまうことがあります。
私が整体の現場で大切にしていること
私が行っている整体や対話は、
「高次元に導くこと」ではありません。
- 緊張しきった身体が、少しゆるむこと
- 不安でいっぱいだった頭が、静まること
- 反射的な思考から、一歩距離が取れること
こうした変化が起きると、
自然と世界の見え方は変わってきます。
それを
「5次元意識に入った」
と表現する人がいても構いません。
ただ私は、それを
「地に足のついた自分に戻ってきた状態」
だと感じています。
苦しいときほど、遠くに答えを探したくなるけれど
本当の回復は、
どこか遠い次元に行くことではなく、
今ここで、
この身体と、この人生を
安心して生きられる状態を取り戻すこと
だと、私は日々の現場で実感しています。
苦しいときほど、
スピリチュアルに答えを求めてしまうのは自然なこと。
でも、
身体の声に耳を傾け、
現実の緊張を一つずつほどいていくことも、
同じくらい大切です。
そのお手伝いを、
私は整体という形で続けています。
もし、理由のわからない不調や生きづらさを感じている方がいらっしゃれば、
身体から整えていくという選択肢もあります。
