意識レベルと慢性不調の深い関係―同じ出来事でも反応が変わる理由

慢性的な不調(頭痛・めまい・倦怠感・息苦しさ・パニック症状)は、
病院の検査では原因が見つからないことも多く、
「なぜ良くならないのか?」
「どうして私だけ…?」
と悩まれる方がたくさんいらっしゃいます。
私が日々セッションをしていて実感しているのは、
身体の不調は“思考のクセ”や“脳の使い方”と深くつながっている
ということです。
今日はその中でも特に大切な、
ホーキンズ博士の「意識レベル(意識のマップ)」 という概念をもとに、
“なぜ同じ出来事でも反応や身体の反応が変わるのか”
についてお話しします。
最近、私がとても参考になったブログ記事があり、
それが今まさに10週間セッションを受けておられる方にピタッと当てはまる内容でした。
引用しながら、わかりやすく解説します。
意識レベルには「境界」がある――“勇気”を境に世界が変わる
ホーキンズ博士の意識レベルは17段階に分けられています。

その中で、
9番目の「勇気(Courage)」と10番目の「プライド」
ここに境界があります。
この境界を境に
- 低い意識レベル(フォースの領域)
- 高い意識レベル(パワーの領域)
に分かれます。
そして、この“住み慣れている領域”が、
その人の人生に大きな影響を与えます。
低い意識レベルに住み慣れていると起こりやすいこと
以下は引用です:
- 現実が思い通りにいかない
- がんばってもうまくいかない世界
- 心身の病気になりやすい
- 他人の批判が怖い
- 生きるのが重たい
- 直感がにぶい
これは、日々私が接している“慢性不調で悩む方”によく見られる状態と一致します。
身体がいつも緊張し、自律神経は交感神経優位になり、
不調がなかなか抜けていかない。
気持ちも、人間関係も、心も身体も重たい。
まさに、脳が「戦う・逃げる」モードに入っている状態です。
高い意識レベルに住み慣れていると起こること
引用:
- 現実がうまくいく
- がんばらなくても流れる
- 身体が健康
- 感謝や幸福感が多い
- 自分らしく生きられる
- 周囲から応援される
- 直感が冴える
これは「安心のモード」にある状態です。
呼吸が深まり、身体が緩み、自然治癒力が働く。
実際、セッションで“意識の使い方”に気づき始めた方は、
肩の力が抜け、朝起きやすくなり、胃腸の調子まで変わる
という変化が起きます。
同じ出来事でも“意識レベル”によって解釈が変わる
引用されていた例が非常にわかりやすかったので紹介します。
「会社をクビになる」
という同じ出来事でも、意識レベルによってこう変わります:
- 恥のレベル
「私はなんて惨めなんだ…」 - 怒りのレベル
「許せない!あいつのせいだ!」 - 理性のレベル
「ミスマッチだったんだな。次はもっと合う職場を探そう」 - 喜びのレベル
「新しいチャンスが来た!」
これほどまでに、
“現実”ではなく「解釈」が自分の反応を作っている
ことがよくわかります。
そして、この解釈の違いが
身体の緊張・自律神経の反応・眠り・感情の揺れ
すべてに影響します。
ネガティブを避けようとするほど悪化する理由
ここも非常に大切な部分です。
人の脳は「避けようとすると、それを現実化する」
「失敗したくない」 → 脳は“失敗した自分のイメージ”を強化する
これは私がセッションでお伝えしている
「脳は否定語を理解できない」
とまったく同じです。
「不安になりたくない」
「落ち込みたくない」
「疲れたくない」
と考えるほど、身体は緊張し、症状は悪化していきます。
願いが叶わない理由は“前提”にあった
もうひとつ重要なのがここです。
「現状から抜け出したい」という前提が、
現状を維持させてしまう。
つまり
「いまは幸せじゃない」
「いまは良くない状態」
という前提で願うと、その前提が維持されてしまう。
これは10週間セッションでも
とても重要な視点です。
“いまの自分を否定している状態”では、身体も心も緩まない。
だから10WSでは、
「まず、いまの状況を責めない」
「ネガティブな感情を悪者にしない」
ここから始めます。
意識レベルを上げるための簡単なワーク
引用されていたワークは10週間セッションにもそのまま使えます。
① ネガティブな感情が湧いたとき
「この出来事を、ひとつ上の意識レベルから見るとどう見える?」
② その“高い意識レベルの自分”に合う行動・言葉を選ぶ
「なる前から、そうふるまう」
というのがポイントです。
10週間セッションで扱っているのは“脳・心・身体の同時調整”
今回の記事は、
私が提供している 心と身体を整える10週間セッション(10WS) の
核となる考え方と驚くほど一致していました。
- 思考のクセ
- 脳の反応
- 意識レベル
- 身体の緊張
- 自律神経
- 呼吸の深さ
これらは全部つながっています。
だからこそ、
「脳の使い方 × 身体のゆるめ方」
この両方を扱う必要があります。
10WSでのセッションに取り入れながら、
今後も実際のクライアントさんの例とともに解説していきます。
まとめ
- 意識レベルは“世界の見え方”を決めている
- 同じ出来事の解釈が変われば、身体の反応も変わる
- ネガティブは悪者ではない
- 現状否定の願いは叶いにくい
- 意識レベルを上げると、身体の緊張が抜け始める
- 10WSは意識・脳・身体を同時に整えるプログラム
長年、慢性不調で悩まれてきた方にこそ、
この“意識レベル”という視点を取り入れると
心も身体も驚くほど軽くなっていきます。
