心整体 いきいき堂の岩野です。
小中高生における不登校の問題。特に体調不良による不登校が増えています。
今回のブログ記事では、ある高校生がかなりの不調を持って来院された際の状況をお伝えしたいと思います。
初回問診
高校2年生 18歳の男子です。
一見すると元気そうな男の子でした。しかし、抱えている症状や悩みは深いものがありました。
問診した際に訴えていた症状は次のとおりです。
- 頭が痛い
- 目が疲れる
- 耳鳴りがする
- 首がこる
- 肩がこる
- 背中が痛い
- 腰が痛いし、重たい
- 寝つきが悪い
- 眠れない
- 足がつる
- 精神的に不安定
- 不安感や焦燥感がある
- 下痢気味
- 手足が冷える
- 慢性疲労がある
- 朝起きづらい
- 学校に行けない
- 体の歪みが気になる
- 何となくしんどい
- 寝ても疲れが取れない
- 音や光に過敏になっている
ご覧のとおり、高校生の彼はたくさんの不調を抱えていました。
小学校から高校生になるまで、スポーツ活動も積極的に行い、体力にも自信を持っていたようです。高校に入学してからもスポーツ部に入部し、活躍していましたが、足のケガでまもなく部活動ができなくなりました。その間、勉強に集中していましたが、夏休みに久しぶりに部活を試みた時に暑い日だったため、熱中症になり、頭痛がひどくなりました。
また、脳脊髄液減少症と診断され、ブラッドパッチ手術を数回行いました。手術後も不調が続いているとのことで、彼がとても辛い症状を抱えていることを感じました。
脳脊髄液減少症については、とある整体師の方が説明していますので、参考にしてみてください。
初回施術
通常の足先から頭まで、全身をゆるめていく自律神経整体を施しました。施術前検査より施術後は立ち姿勢が楽になったとの本人の感想でした。首のテストでは右向きの可動域が広がったものの左が詰まるという状況で今回の施術を終えました。
体に触れた感想として、背中や腰の筋肉がものすごく硬くなっていると感じました。背中の違和感については本人も訴えています。これだけ硬くなるのは、様々な要因が絡んでいると直感的に感じました。もちろん手術の影響もあると思います。
2回目施術
前回の施術後、足がとてもだるくなってきたが、その後足が軽くなったとの感想でした。前回感じた背中と腰の筋肉の硬さは以前続いていますが、他にも大事な要因があると感じていたので、さらに問うてみることにしました。
- 学業のスケジュールが多忙すぎる。学校の課題と塾と通学時間。
- 朝早くから夜遅くまで拘束時間と課題や単位に追われる焦燥感
- 自分が将来やってみたいことと現在のギャップ
- 心療内科から処方された抗うつ剤と不眠薬の服用
これらを聞いて、彼は相当に心と体を追い込んでいると思いました。
治そうと思ってやっていることが、かえって追い込んでいると感じました。
振り返り
彼は2回の施術を経験して、その後は来なくなりました。
私としてはかなり時間がかかると見立てておりました。ヒモの結びで例えるとかなりのこぶ結びで硬くなってしまっている状態です。ほどくには時間がかかると思ったのです。
親御さんともお話しさせていただきました。
しかし、彼は私が親御さんと会話することに少し苛立っていると感じました。その様子を見て、まだ他にも要因があると思った次第です。
続けて来れなくなったのは、私として非常に気掛かりでしたが、ご本人の判断に任せるほかありません。彼の背中面の筋肉の硬さがゆるめば、症状は変化すると確信しました。ただし、生活環境と薬とのお付き合いも変えていかなければいけないのではないかと思います。
このようなケースの場合はとても時間のかかるケースだということです。決して意図的に回数を引っ張ろうとは思っていません。焦らず、ゆっくり。ご本人が取り組む意思があるのであれば、私は必ず諦めずに伴走し、応援します。
様々なケースがございますが、これからも本気で本音で向き合いたいと思います。
原因がわからない不調でお悩みの方は「心整体 いきいき堂」へLINEでご相談ください。

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