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「人は変われる」を解説します

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私の整体院は自律神経不調専門と銘打っていることもあり、肩こり、腰痛などの整形外科的な症状とは別に心のアンバランスからくる不安定な状態を何とかしたいと訪ねて来られる方々が半分以上いらっしゃいます。

  • 寝れない
  • 寝ても疲れが取れない
  • 動悸がしてくる
  • 突然過呼吸が襲ってくる

症状は他にもたくさんありますが、病院で検査しても異常が見つからないけど、不調があり困っていらっしゃるのです。

不調をお持ちの方々とセッションをしていくと、「自身の考え方」が要因となっていることが多いと気づきます。

私自身も以前に少々不調を感じた時期があります。

その時はわからないのですが、「自身の考え方」は横に置いている場合が多く、そのかわりに「他人のせい」にしていることがほとんどであることに気づきました。

この気づきをもらったのが、ベストセラー「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健 著でした。

本記事では「嫌われる勇気」を中心に心のアンバランスからくる不安定な状態を紐解き、改善していければ良いと考えております。

この記事を書いている私は、自律神経不調専門の整体、心整体 いきいき堂の整体師として活動しています。

人は変われる

「変わりたい」と思っているのに「変われない」のか

まず、前提として「人は変われる」ということです。

人は誰しも変わりたいと願っている。どうしてか?

みんな変われずにいるから・・・

簡単に変われるなら、わざわざ「変わりたい」などとは願わないから。

人は変わりたくても、変われない。

だからこそ、変われることを説く、新興宗教や怪しげな自己啓発セミナーに騙される人が後を絶たない。

こんな事例が紹介されています。

友人に、もう何年も自室にこもりっきりになっている男がいる。

彼は外に出たいと思っているし、仕事も持ちたいと思っている。

自分を「変えたい」と思っている。

しかし、部屋の外に出るのが怖ろしい。一歩でも外に出ると動悸が始まり、手足が震える。

変わりたくても、変われない。

原因はなに?

ご両親との関係、あるいは学校や職場でいじめを受け、それがトラウマになっているかもしれない。いや、もしかしたら逆に甘やかされて育ったところがあるのかもしれない。

つまり「あらゆる結果の前には、原因がある」。

現在の私(結果)は、過去の出来事(原因)によって規定される。

いやいや、その理論は違うぞ!それだと、話がおかしくなるのではないか・・・と本書は記しています。

あまねく人の「現在」が、「過去」の出来事によって規定されるのだとすれば、両親から虐待を受けて育った人は、すべてが彼と同じ結果、すなわち引きこもりになっていないとつじつまが合わない。

過去の原因ばかり目を向け、原因だけで物事を説明しようとすると、話はおのずと「決定論」に行き着いてしまう。すなわち、われわれの現在、そして未来は、すべてが過去の出来事によって決定済みであり、動かしようのないものであることになる。

では、彼が引きこもっている理由は何なのか?

アドラー心理学では、過去の「原因」ではなく、今の「目的」を考えます。

???

彼は「不安だから、外に出られない」のではなく、「外に出たくないから、不安という感情をつくり出している」と考えるのです。

つまり、彼は「外に出ない」という目的が先にあって、その目的を達成する手段として、不安や恐怖といった感情をこしらえているのです。

アドラー心理学では、これを「目的論」と呼んでいます。

えーっ!!

不安や恐怖をこしらえる???・・・なら仮病?

それは仮病ではないそうです。

感じている不安や恐怖は本物です。場合によっては割れるような頭痛に苦しめられたり、猛烈な腹痛に襲われることもある。

しかし、「外に出ない」という目的を達成するためにつくり出されたものなのです・・・と。

結論は?

「原因論」と「目的論」の違いです。

状況を説明した内容でいくとすべてが原因論に基づいています。

われわれは原因論の住人であり続ける限り、一歩も前に進めないことになります。


本日はここまでです。

みなさんいかがでしたでしょうか?

ちょっと考えの大転換が必要なようですね。「外に出ない」という目的を達成するために、さまざまな体の不調がつくり出されていると。

確かにこの考えのままであれば、永久に外に出れないです。

さぁーこの続きはどうなるか?また解説をしていきたいと思います。

お付き合いくださり、ありがとうございました。

先が待っていられないという方は書籍を購入くださいね 笑

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