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過去に支配されない生き方

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私の運営している整体院は自律神経不調専門と銘打っていることもあり、肩こり、腰痛などの整形外科的な症状とは別に心のアンバランスからくる不安定な状態を何とかしたいと訪ねて来られる方々が半数以上いらっしゃいます。

  • 寝れない
  • 寝ても疲れが取れない
  • 動悸がしてくる
  • 突然過呼吸が襲ってくる

症状は他にもたくさんありますが、病院で検査しても異常が見つからない。けど不調があり、困っていらっしゃるのです。

不調をお持ちの方々とセッションをしていくと、「自分自身の考え方」が要因となっていることが多いと気づきます。

私も上記のような不調を感じた時期があります。

「自分自身の考え方」は横に置いておいて・・・が多く、そのかわりに「他人のせい」にしていることがほとんどであることに気づきました。

私が気づきをもらったのは、書籍です。

「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健 著です。

本記事では「嫌われる勇気」を中心に心のアンバランスからくる不安定な状態を紐解き、改善していければよいと考えております。

この記事を書いている私は、自律神経不調専門の整体、「心整体 いきいき堂」の整体師として活動しています。

過去に支配されない

前回のブログでは、水をこぼしたウエイトレスに大声を出して怒りをあらわにする態度について、水がかかったから「怒り」にかられて、大声を出したのではなく、「大声を出すために怒った」のだと。

大声を出すという「目的」を叶えるために、怒りの感情を作り上げたと述べています。怒りという感情の捏造(ねつぞう)した、つまり「怒り」は目的を達成するための手段なのであると締めくくっています。

ということは、この本の大元であるアドラー心理学では人間の感情を否定しているのでしょうか?

いやいや否定はしていません。

感情の存在を否定・・・ではないのです。誰にでも感情はあるし、当たり前のことです。しかし、「人は感情に抗えない存在である」というのであれば、それは違うとアドラー心理学では言っています。

人々は「感情」に支配されて動くのではありません。「過去」にも支配されて動くものでもありません。

可能性を考える

例えばある人の過去に、両親の離婚という出来事があったとしましょう。これは18℃の井戸水をどう感じるかと同じ客観的な話です。

出来事を井戸水に触れたときの「冷たい」と感じるか、「温かい」と感じるか、これは「いま」の主観的な話です。つまり、過去にどんな出来事があったとしても、そこにどんな意味づけをほどこすかによって、現在のあり方は決まってくるのです。

問題は「何があったか」ではなく、「どう解釈したか」であるということです。

私たちはタイムマシンで過去にさかのぼることなどできませんし、時計の針は巻き戻せません。もしも、前述した「目的」ではなく「原因」だとするならば、過去に縛られたまま、この先ずっと幸せになることができなくなります。

過去は変えられないからこそ、この生は苦しいと思っていました。そう思ってしまうと苦しいだけではありません。過去が全てを決定し、過去が変えられないものであれば、今日を生きるわれわれは人生に対してなんら有効な手立てを打てなくなってしまいます。その結果、どうなるでしょう?

世界に絶望し、人生をあきらめるようなことになってしまう。

ですから過去の事象は「原因」ではないのです。確かに過去の力は強いです。でも、人間が変われる存在だとするなら、「可能性」を考えるのです。

私たちは機械ではありません。自由意志があるのです。

「人は変われる」のです。


本日はここまでです。

みなさんいかがでしたでしょうか?

「過去の出来事があったから、私はこうなってしまっている・・・だから仕方がないんだ。」そう考えていると過去に縛られてしまって、人生をあきらめなければなりませんね。本当にそうなんでしょうか?

まだまだ奥が深そうですね。続きはありますので、次回ブログで紹介したいと思っています。この先の内容が気になり、早く知りたいという方は書店にてお買い求めいただき読書していただければ思います 笑

それではお付き合いくださり、ありがとうございました。

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