病院で検査をしても異常がない。でも不調は続く。
そんな時、医師は「自律神経の乱れです」と言い、「自律神経失調症」と病名がつく。動悸や過呼吸などがあると「パニック障害」、朝起きれなく頭痛やめまいがするとなると「起立性調節障害」となる。
いずれにおいても「自律神経」というワードが必ず付いて回る。
TVの健康番組や書籍、ネットなどでもよく見かける。「自律神経」という言葉が広まれば広まるほど、言葉だけが一人歩きしてしまっていて、少し誤った情報まで広がってしまっている気がする。
よくあるのが「自律神経」という神経が身体の中を通っていると思っている人がたくさんいる。しかし、自律神経という神経は身体の中に存在していない。そんな神経は身体のどこにも通っていない。
では、本当のところ何なのか?
自律神経とは、自分の意思でコントロールできない動きを調整しているシステムの総称だ。勝手に動いているものに対して名前がないので、そのシステムを自律神経と呼んでいるだけ。
それでは、自律神経が乱れているとは、いったいどういう状態のことなのか?
意識して動かせない、普段から勝手に動いてくれている身体の調整システムが乱れてしまっていることをいう。つまり身体の自律システムそのものが乱れてしまっているということだ。
だから、さまざまな不調症状を病院で検査しても、数値やデータには表れてこないことがほとんどだ。それどころか異常なしと診断されることも少なくない。だけど、当の本人にすれば実際に調子が悪くて苦しんでいる。それなのに異常がないとはどういうことなのか、理由もなくこんな症状に悩まされているのかと思ってしまう。

余談だが、そこで病院では薬を処方する。脳を覚醒させたりして気分を落ち着かせたりする内容のものが処方される場合が多い。とりあえずごまかしている感が拭えない。私には不可解である。
検査の数値やデータには表れていないが、身体は「緊張」という形で表れている。もう少し詳細に言うと、筋肉が「過緊張」しているのだ。なぜ、過緊張するのか?
個々の違いはあるが、生活環境や人間関係、姿勢、考え方などに要因がある。身体が緊張しまう何か原因があるのだ。突発的ではなく、じわじわと積み重なって緊張に結びついている。これらの不調症状はいろいろなことが絡み合っているので、ひも解いていくのは簡単ではない。
まずは身体の緊張をゆるめていく。ゆるめて呼吸を深くできるようにしていく。呼吸が深くなると自律システムが整っていく。そうすると一定の不調症状がまず治ってくる。その後、不調が繰り返されたりする場合があるが、それは生活環境や人間関係、姿勢、考え方など要因を見直していかなければならない。
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